あきポンから既に報告のあった通り、先週1週間、げんは入院していました。おちんちんからばい菌が入る尿路感染症でした。担当医師によれば、「運が悪かったと思うしかない程、滅多にない事なんです。何かの拍子にウンチ内の大腸菌が尿路から進入したのでしょう。今後の生活の中で特に変えて行こうなんてことはありませんから。」とのこと。所見としては高熱、だるそう、というくらいでしょうか。以下、経過をメモとして記します。



金曜日の夜にげんの発熱(38.5度)を確認。母親の免疫中の発熱は危険と聞かされていたため、深夜ながら救急医療センターへ。20分程度で結果が判る血液検査で炎症反応を確認。翌朝、かかりつけ小児科の受診で感染症の疑いがあり、相模原協同病院への紹介状を書いて頂く。同じく血液検査の結果、尿路感染症である可能性が高いとの事。乳児が免疫中に高熱を出す原因としては、風邪、感染症、髄膜炎等が挙げられるそう。モロー反射ができていたので、この時点で髄膜炎の可能性は低い。感染症の検査は血液と尿の検査の2種類要。前述の通り、血液検査は20分で結果が出るが、尿検査(臓器内感染)は菌の培養が必要なため48時間以上を要する。げんの場合、血液検査で陽性のため、即日入院・治療となった。治療は点滴による抗生物質の投与。発熱は2日目(日曜)には36度~37度前半に下がり、表情も豊かになり始めた。3日目(月曜)に尿検査の結果を知らされたがやはり陽性。4日目(火曜)以降も様子は常に元気で、よく食べ(飲み)、よく寝て、よく泣く健康体であった。4日目(同)に再度、尿を培養にかける。6日目(木曜)に尿の再検査の結果、陰性であることが確認され、翌日退院が告げられる。5日目(金曜)には念のため臓器の奇形がないかを調べるエコー診察を受け、異常なしとの結果を受ける。(ちなみに尿路感染症は極めてまれな病気であるため、2回かかることがあれば臓器(特に腎臓)の管が細い事や二股に分かれている等の異常が見受けられる事が多いそう。)午後、晴れて退院となる。



この度のげんの入院では、色々な事を学びました。
わが子の小さなぷにぷにした可愛い左手に添え木をかまされ点滴をされている姿を見るのは、まさに胸が張り裂ける思いです。思えば、誕生以来、げんは僕がもつ色んな感情に気づかせてくれました。最愛のパートナーである、あきぽんを思う愛しさとはまた別の愛しさがあることや人生における優先順位を明確にしてくれる事、育児の日々で培われているであろう忍耐力の大切さや三人で川の字で寝られる幸せなど、げんは僕達にとって本当に学びの泉であり、命名のとおり、喜怒哀楽の源泉です。


この1週間は本当にどんよりと長い長い7日間でした。病院は平日15時~20時が面会時間でした。15時からはあきぽんが付いていてくれるので、僕は毎日10時と13時に病院へ電話し、様子を確認していました。最近は個人情報保護法のおかげで、親族といえども入院患者の治療や様子の詳細を伝えられないそうです。それでも、変わったことはなかったか、調乳はしっかり飲んでいるか、便はどうか等など、ずぼらに聞いていました。僕の方も気が気でないので教えてもらわない事には生きていられない状態でした。終業と同時に病院へ向かっても着くのは18時半。ハグやお遊びをして、いつもは毎朝出勤前にげんからもらっていたパワーを今度は僕から与えるわけです。いとしのげんに1時間半で愛と勇気を与える(伝える)のは大きなチャレンジでした。


あきぽんは尿の再検査の陰性報告を受けるとかなり安心したようです。まだ1ヶ月の愛息子が発熱した事で、あきぽんは動転しっ放しで、自責の念を強くする彼女の容態も気にかけながらの日々だったので、僕も幾分落ち着きました。が、最後のエコー検査結果が出るまで全く息が抜けませんでした。あきぽんから異常なしのメールをもらうと、会社の同僚に大きな声で報告しました。その夜に帰宅した時には小さな宝物が大きな声で泣いていて、それをあやすあきぽんの声が重なり、本当に幸せな響きでした。


↓コム次の職場のデスク上には、いつもゲンちゃんがビックリマーク