留学生日記69~寒い寒い寒い~ | パリと音楽と大学と

パリと音楽と大学と

パリにて声楽、シャンソンを指導。パリの音楽学校在学中より、フランス各地・ヨーロッパで様々なコンサートを経験。フランス国家公認声楽講師資格。アラフィフの物語を振り返るつもりです。

今年現在は結構寒さが厳しい。本気に厚着をすることを覚えた私は、かえって暑くなり汗をかきそうになる。何枚着ているか・・・はご想像に任せます。


久しぶりにノートルダムにまいもどろう。ノートルダム寺院は、21世紀、表面の掃除もすっかり終わって、美しくなった。しかし私が通っていたころはまだ工事中か、黒くくすんでいた。


クリスマスはノエル、ノエルというのは本来、宗教の行事。宗教と来たら、教会ミサである。

秋から参加したノートルダムの聖歌隊は、大ミサの準備に入っていた。しかし歌の練習だけではなかった。どこで歌ったらよいかを決めるため、教会のあちこちを移動させられ、歌った。2階だか3階なのか、古いドアを開けた先にある、心もとない狭い石の階段を登ってうたい、また降りて、違う場所に上って歌う。それを何回も繰り返した日があった・・・


もうだめだ~



その後まもなく、はんべそで、

「クリスマスのミサでやめます」

と引退宣言をした。

みなにあいさつする余裕もなくこそこそ消えたような気がするが、なんのことはない、仕事や、もう一つの古楽の学校で、けっこう一緒になる人も多かったのである。


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