昨夜、鯖江市・市教育委員会が主催した、
「さばえ近松歴史浪漫コンサート」に。
会場となったのは、近松の里として整備の進む、
米岡町にある近松会館（吉江米岡ふれあい会館）近くの、
「榎お清水」周辺に組まれた特設ステージ。
（近松会館前の近松門左衛門の坐像）
多くのお客様の前には、池の前に、
幽玄に浮かぶライトアップされたステージ。
冒頭は、
市内有志で人形浄瑠璃上演などの活動されている
「鯖江近松座」による文楽デモンストレーション。
出演は、狂言「おばばの会」
市民の皆様で結成された「おばばの会」さん、
演目も河和田版オリジナルの「塗師」
そして、ライブは、
和太鼓＆篠笛のコンビ「朋郎」
そして、ゲストとして、
アコーディオン 田ノ岡三郎さん。
和太鼓と篠笛、アコーディオンの、
和と洋の競演でした。
今回のコンサートは、
会場となった「榎お清水」が、
今年の３月に市の指定文化財に指定された記念。
同お清水は春慶寺山のふもと。
千古の昔より湧き出ていると言われているお清水。
近松の時代には、吉江藩主によって整備され、
藩主のお泉水だったといわれています。
その後、荒れていたこのお清水は、
近年、浅水川改修事業の際、整備され、
現在の姿になっています。
同山には、春慶寺もあり、この寺は、
近松門左衛門の父が吉江藩を辞した後に、
一角を借りて、住んでいたといわれており、
幼い頃の近松門左衛門も、榎お清水には、
幾度となく足を運んだのではといわれています。
昨日は、コンサート前の時間を利用して、
春慶寺周辺を散策。
同寺の横にそびえる立派な杉の木。
これは、鯖江市の指定文化財にもなっている、
「春慶寺の大杉」。
同じく市文化財に指定されている「春慶寺の石造物」
室町時代から近代にかけて造立された117基の墓石群。
これほど多く遺存しているのは市内でも稀とのことです。
昨夜のコンサート会場付近は、
地元の子供たちのメッセージと絵で飾られた、
行燈も並べられ会場の雰囲気を高めていました。
鯖江市が、
「文化、歴史、伝統が息づく交流と観光のまちづくり」として、
進めている近松の里づくり事業。
昨日は、幽玄なコンサートと共に、
立待近松の里めぐりも一部ですが楽しみました