それなりに掃除をしはじめて、4年目に入りました。


最初は、我が家・八雲ヶ原とその周辺のたき火跡の掃除からでした。

あちこち真っ黒な灰だらけ、さる学校の山岳部の先生のお言葉をお借りすると、


「いったい、どこにテントをはればいいのか困るほど、灰だらけ、黒焦げだらけ」


の状態、それだけでなく、その灰の中はゴミだらけで、とても酷い状態でした。

なかには、灰&焼け残った薪、石、ゴミが何層にも重なり、膝近くの高さになっていた、まさに、タワー状態のものもありました。

今、ワタシがテントをはっているあたりも酷い状態、大量のシジミの殻も出てきました。

結局、1ヶ月前後かけてとりあえず掃除したたき火跡は、22か所におよびました。


そして、その作業を通じて、直火が土壌をとても強く焼くことをはじめて知りました。焼けただれた木の根も目撃しました。もし土中に何らかの生物がいたとしたら、到底生き残っているとは思えない、そんな惨状でした。そして、それらのゴミが、また新たなゴミを呼ぶことも、知りました。


「なぜ、こんな酷いことが平気でできる?」

心が痛みました。

それまでは、山好きの方は自然に優しい方ばかりと理解していたのですが、必ずしもそうではないこと、思い知らされました。


とてもこわかったですが…

八雲ヶ原で、たき火の準備をしているorたき火をしている方、お一人お一人に、その22か所の掃除で目撃したこと、感じたことをお話ししはじめました。ありがたいことに、ほとんどの方にご理解いただきましたが、あからさまに、「お前、何者や!」と凄まれたこともありました(もちろん、下手下手にお話ししていたのですが)。

その時、八雲ヶ原にはワタシとその方々だけ、日没直前に、平から縦走してきた知人グループが到着した時の安堵感、今も忘れられません。


火をつけた本人達が立ち去った後、そのたき火跡から煙がもうもうと立ち上っているのを発見、灰の中は真っ赤、消防に連絡した上で、大急ぎで消火したこともありました。

本人達は消火したつもりだったのでしょうが、簡単に火はぶり返すことを身をもって体験しました。

ゾッとしました。


そのうち、アチコチ、地中にゴミが大量に埋まっていて、それらの一部が地表にあらわれている様が目につくようになりました。

ワタシには、まるでお山が、食あたりでもおこして、ゴミを吐き出している様に思えました。

大げさに聞こえるかもしれませんが、比良のお山に救われた気がしていたワタシには、そう感じられました。


ひとつひとつ手で拾いはじめました。

最初のうちは、ザックにくくりつけられる量だけにしていましたが、あっという間にスーパーのビニール袋3~4個分になるので、そのうち、ザックに背負子をくくりつけ、それに大きめの赤い袋をのせ、その中にゴミ袋を入れ、担いでおろすようになりました。


そうしてほぼ毎週末をすごしているうちに…丸3年が過ぎ、4年目に入りました。


我が家・八雲ヶ原にいると、よく、「ブログみてます」、「応援してます」、「いつもご苦労さん」とお声をかけていただけます。

その時は十分にお礼を申し上げられず、時には、無愛想と思われているかもしれませんが、実は本人、そういったお言葉には大変勇気づけられていまして、とても感謝しています。

この場で、あらためて、お礼申し上げます。


故あって、ワタシの体力・筋力は、時の経過と共に、目に見えて落ちていっています(別に不治の病ではありませんので、ご心配なく…笑)。

はたして、いつまであの下山時のズッシリ感に耐えられるかは、正直わかりませんが、可能な間は、なんとか工夫して続けていきたいと思います。


先日、ファミリーの大長老・K仙人様に、

「続けていることが一番エライ」

とおっしゃっていただきました。

K仙人様に比べれば、まだまだポッと出の新人、せめて足元までには至れるよう、地道にやっていけたらと思っています。


みなさま、今後とも、よろしくお願いいたします。


前段が長くなりましたが、では、今週の様子。。。


青ガレ展望台あたりは、コアジサイの季節になりました。
山川草木悉有仏性・八雲ヶ原からこんにちは♪~武奈ヶ岳・コヤマノ岳はじめ比良の山々に抱かれて~


ただいま~!
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あ~あ

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地表の焦げ跡の広さからすると、それなりの大きさの火だったと思いますが…

画像でわかるとおり、杉の林間、火のすぐ隣に、灌木がありますし、杉の木の下です。

ワタシには、とても正気の沙汰とは思えませんが…、そうじゃない方もいらっしゃるんでしょうね~、困ったものです。

地権者さんはこういったことは「やめて」とのご意向ですし、そのことは、このすぐ近くにも掲示されているんですけどね…。

例によって、「直火の是非」議論以前の問題かと思います。


雨がほとんどふっていなかったので、今年はどうもモリアオガエルの卵が少ない様に思えます。

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ランチ後は、定例の作業。


崖では、こんな光景がよく見られます。
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こういうビニールに、空き缶やその他のゴミをまとめて、土中に埋めていた様です。

で、崖が崩れて埋められていたものが、表に出てきて…


今回、崖の土の中から、一昨年秋の植樹ネットが出てきました。完全に埋まっていました。

風で北比良峠東斜面にとび、その上から土砂が崩れてきて埋まったのでしょう。

この斜面の崩壊が、現在進行形で、しかもそれなりの速度で進んでいることが、このことでわかります。

毎度申し上げますが、この真下はシンジ谷、比良川の源流のひとつです。

比良川は…麓の比良の方々の生活を支える、とても大切な河川、なんとかならないものかと…。


この日のお泊りは、丘の上に某国立大学山岳部の皆さん、その他には、二組だけでした。
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久しぶりの雨、かわいた土に、ちょっとだけお湿りでした。


おやすみなさ~い。。。



で、おはようございま~す!
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霧の中のイブルキのコバ。


実は、この近辺にも、こんなものが結構埋まっていて、徐々に姿をあらわしはじめています。

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通るたびに、ちょっとずつ…時間をかけてでも…


先週・今週と、武奈様山頂は細かなゴミが目立ちます。

シジミの殻を山頂に捨てていった人物…いったい、何をお考えなのでしょうか(笑)


ひさしぶりに北稜からスゲ原におりました。
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このあたりも、もうしばらくしたら、トリカブトでいっぱいになって、綺麗なんですよね。


おや、どなたかが手を入れてくださっている様子…。
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ありがとうございま~す!


明るい沢です♪

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この渡渉ポイント、工夫してくださったんですね…
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ありがとうございま~す!



どうか、比良のお山を、八雲ヶ原をおまもりくださいませ。。。
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いってきま~す!