ショートストーリー「恋する飛行船」 #0877 | 恋するイラストレーション/イラスト制作・女性向け・ファッション・エクササイズ・ジョギング・ウェディング・結婚など

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こんばんは。恋するイラストレーター、Akihisaです。

今夜の金麦劇場。

「恋する飛行船」。



今まで「ポエム・Akihisa作」というテーマだったんですが、「ショート・ストーリー/Akihisa作」に変更しました。

僕の書くものは、どう考えても詩ではないので。


金麦飲みながら書くショートストーリー。



わりと気に入ってくれている奇特な人もいるみたいなので、最近調子に乗って、ショート・ストーリーを妄想するのが趣味みたいになってます。



「今夜の金麦劇場」
書いてみて思ったんですが、悪くない響きですね。



どうぞ生温かくお楽しみください。
ささやかなひとり遊びなので、面白くなくてもどうか激怒されないようにお願いします。



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恋するイラストレーション AkihisaSawada-恋するイラストレーション

(恋するイラストレーション #0634より)


「恋する飛行船」/Akihisa作




気流に乱れはない

僕らは二人だけで この飛行船に乗り込んだ

どこまでも高く どこまでも遠くへ

飛行船は向かう



眼下に広がる大陸 美しい山の頂や湖や入り江

あれは羊の群れだろうか?




哀しみと愛しさ 愛しさと欲望 優しさと憧れ

なにもかもすべてがないまぜに、いっしょくたに混じり合う

僕らの恋する飛行船



「愛してるよ、スイートハート」と僕は言った

「愛してるわ、カウボーイ」と彼女は言った



僕らはいつまでも手を握り合っていた




愛はどうなるの?と君が聞いた

でももちろん、そんなことは聞くまでもないことだ


「この飛行船と一緒さ」と僕は言った。

「どこまでも飛んで、やがて星になるんだ」



僕らはやがて 地球の重力から離れる

柔らかな雨が降り続け 僕らは人工衛星のように夢を見続ける




僕らは 羊の群れを見るだろう

フラミンゴたちを見るだろう

キリマンジャロの雪を見るだろう




僕らの 恋する飛行船



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金麦劇場でした。



ではでは。

おやすみなさい。





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illustrated by AkihisaSawada