私は本来牛肉好きです。ですが、全然食えなくなってしまった経緯について。


某ホカ弁のステーキ丼、ほとんどのコンビニ弁当の牛焼肉、某牛丼チェーンの焼肉定食、

格安食い放題の焼肉チェーン、○角の一部商品、スーパーのサイコロステーキ。

これらに共通して使用されているのが「成型肉 」。

クズ肉や内臓肉を混ぜて接着剤で固め、再度冷凍した代物。


赤身脂身の組み合わせが自在に出来るので、見た目鮮やかな霜降り肉。

レアで食うのは到底無理。中まで火を通して出されるが、所詮接着剤で固めた代物。

異様に柔らかいのが特徴。

焼くとどす黒く仕上がり、怪しげな臭気を出す。牛肉本来の旨みなど皆無。

その為、飲食店ではニンニク等のスパイスを使い、濃い味付けで誤魔化す。


私食えません、こんなもん。


子供の頃、時折親父が「朝鮮焼肉」と称した物をアルミホイルで焼いておかずにしてました。

「朝鮮焼肉」とは、この物体のデパートにおける商品名なのでしょうが、幼い頃の私は

これが結構好物で、喜んで食ってました。

でも、食べつつも「これは普通の牛肉とは違う」事、幼心なりに判ってました。

これが成型肉との初めての出会い。


若い頃の私はかなりジャンクな食生活を送っており、今思うと味覚が幼稚だったのでしょうが

コンビニ弁当大好物。週に一度は「食い貯め」と称し、焼肉食い放題の店に通ってました。

ところが何時頃からでしょうか、「な~んかおかしいぞ???」と気になりだしたのは。

妙~な脂臭さ、薬臭さ、異様な食感。

その頃、テレビでサイコロステーキの成分表示問題を取り上げてるのを見、成型肉の存在を

初めて知りました。

成型肉を作る工程まで紹介しており、見てて鳥肌立ちました。マジで。


そして、飲食店で、数々の「地雷」を踏む事になるのです。

紛れも無く「地雷」ですよこんなもん。だって、どこにも表示してないですから。「成型肉」なんて。


銀座で働いてる頃、西銀座で某有名牛肉卸の老舗がやってる「ちょっと高級な」食い放題店に

部下を連れて行きました。

飲み食いしてると、「タイムサービスでーす」とかなんとか言って、女の子が大皿に盛った

それは見事な「サーロイン」を取り分けてくれます。

ところが、焼くとうまくもなんともなく、どす黒く焼きあがった物体を口に運ぶといや~な臭気が。


こんな感じで、あれも駄目あそこも駄目。

安心して牛肉が食えるのは高級レストランに小細工のしようがないホルモンの類。

あとはクズ肉には違いありませんが、吉牛。


ところが一連のBSE問題の後、復活した吉牛行ったんですが、食えないんですよ牛丼。。。

成型肉使ってるとは言いませんが、なんか牛肉が臭くて。

騙され続けたダメージが残ってるせいでしょうか、劣化した牛肉の匂いが私にはキビシー。

そもそも牛肉ってもんは、解体してからあるていどの期間熟成させてから出荷しますから、

「劣化」なんて言い様はおかしいんですけどね。


で、先日とある店で強烈な地雷を踏んでしまい、私の牛肉離れにとどめを差す出来事が起きました。



長いので続く。