渋井哲也著「学校裏サイト 進化するネットいじめ」
今流行の学校裏サイトがテーマになった本ですが、著者さん自身がずっとこのテーマを追ってきた方なので、内容が濃いです。
第二章の下田博次教授のインタビューもかなり突っ込んでいて面白いですが、この本の真価は第三章にあると思います。
「子どもたちはなぜネットに惹かれるのか?」
という心理的社会学的アプローチをしています。
わたしが面白かったのは、同じネタ(クラスの子の悪口など)で盛り上がることで、つながっている感が感じられるから広まっているのだろうというもの。
つまり、ネタは何でもよくて、単に共同性、仲間意識を感じられる空間がほしいから、ネットいじめがやまないというのです。
学校にも、家庭にも、地域にも居場所がない子たちが第四の場所としているのがネットです。
思春期で色々うまくいかないストレスをネットで発散している子も多いです。
そう考えていくと、彼らのネット依存やネットでのトラブルは簡単には絶えそうにありません。
加害者や被害者になる危険性を少しでも教育で軽減していくしかないかもしれない。
色々と考えさせられた本でした。
第二章の下田博次教授のインタビューもかなり突っ込んでいて面白いですが、この本の真価は第三章にあると思います。
「子どもたちはなぜネットに惹かれるのか?」
という心理的社会学的アプローチをしています。
わたしが面白かったのは、同じネタ(クラスの子の悪口など)で盛り上がることで、つながっている感が感じられるから広まっているのだろうというもの。
つまり、ネタは何でもよくて、単に共同性、仲間意識を感じられる空間がほしいから、ネットいじめがやまないというのです。
学校にも、家庭にも、地域にも居場所がない子たちが第四の場所としているのがネットです。
思春期で色々うまくいかないストレスをネットで発散している子も多いです。
そう考えていくと、彼らのネット依存やネットでのトラブルは簡単には絶えそうにありません。
加害者や被害者になる危険性を少しでも教育で軽減していくしかないかもしれない。
色々と考えさせられた本でした。
- 学校裏サイト――進化するネットいじめ(晋遊舎ブラック新書 6)/渋井 哲也
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