【asking myself】



あなたの微笑みも すまし顔も

あれもこれも 何と間違えて

何か 特別なものみたいに

思ってしまったのでしょう


心なしか この頃 他の誰よりも

あなたが神聖に見える

そして 遠く見える

 

秋めく風につつまれて

かじかんでゆく指先

触れることなんて まずないであろう

あなたの手を 横目で見てしまう



この恋情も 過去のことにして

ただの憧れだったことにして

上手く普通を装えたら

それで 無罪になった気でいるの


仕方なかったの どうかしていたの

それでも 「もう今は違う」とも

まだ 言い切れない


冬めく風に抱かれて

好き勝手舞う髪に

置かれることは まずないであろう

あなたの手を 横目で不意に見てしまう



暗い部屋に響く

クリスタルベルの着信音(おと)

あなたが 私を思い出したサイン

何より好きなメロディ

あなたに こうして捧げている



恋しいのと いつの日か

白状しなきゃいけませんか

隠すなら 永遠に

隠し通せる気もするけれど


春めく風に呼ばれて

いくら 心 溶けてゆけど

触れることなんて まずないであろう

あなたの手を 横目で見てしまう


愛しいの 恋しいの

好きです あなたのことが

間違っても 寄り添うことなんて

あり得ない二人でしょうに

どうして