【alone】



言わなきゃ

伝わらないことほどに

言わなくても

伝わってほしいこと

っていう常


言葉は見えないものだから

心の前で

跳ね返されているサマも

伝わらない


夜を味方に寄せ

言葉巧みなアナタへ


【※】 今夜は 思い出に浸っていたい

    何より効く心の薬は

    ちゃんと ここに持ち合わせているの

    だから 少し

    静かにしていてくれないか



相手に隠した思いを

後ろに抱えて

笑うのも 話すのも


別に 恋に限ったことじゃないから

耳障りなラブソングは

振り払う


なんでも知っているようね?

私のことを


「もしも…」って言葉が

アナタの中に ありそうもないことくらい

わかっている


「なんでもするよ」と

馴れ馴れしく笑うなら

少し 黙っていてくれないか



「独りが好き」と

信じがたいセリフも

言えてしまうの

アナタの前でなら



【※】 repeat


アナタがBGMに変わる

私 ずっと

このまま独りの気がする


それさえも

「構わないか…」と

ため息で済ませられてしまう

都会の喧騒の中で


本当は好きじゃない

この街の中で