テレビCMなどでも頻繁に目に触れる機会のある「入院保険」。
「入院1泊目から保障しますよ!」ということを売りにしているCMも見かけます。
以前の入院保険は入院5日目からや8日目から、またもっと昔の入院保険は20日以上入院しないと入院給付金が支払われないといった保険があります。
たしかに医療技術の進歩やその他医療分野の環境の変化によって、入院日数は減少傾向にあり、その環境の変化に対応すべき保険を各保険会社が開発をした結果、現在では「1泊2日からの保障」というのが主流となっています。
もちろん免責日数がなく、短期間の入院でも入院給付金が支払われた方がいいとは思います。
しかし長年掛けてきた入院保険を「1泊からの保障となっていないから」という理由のみで、新しい入院保険に切り替えることが本当に合理的なのかということになると、多少の疑問を持っていただいた方が良いのではと考えています。
あくまでも例としてあげますが、以下のようなことを考えてみてください。
○現在の保険:入院5日目から保障
○提案を受けている保険:入院1日目から保障 保険料は月1,000円UP
○入院日額はともに10,000円
○5年後に5日間の入院
A.現在の保険を続けた場合
入院給付金:0円
B.切り替えた場合
入院給付金:50,000円(10,000円×5日間)
支払い保険料の増額分:60,000円(1,000円×12か月×5年間)
いかがでしょうか。
入院給付金50,000円を得るために保険料を60,000円多く支払った結果、トータルでは5年間で出費が10,000円多くなってしまいました。
これはほんの一例ですが、「樹を見て森を見ない」とこのような結果を招きかねないということですね。
保険を見直す場合、特に内容や検討すべきポイントが多岐にわたる「医療保険」の見直しにあたっては、「何日目からの保障か」というような1つのポイントだけで判断せずに、保険料やその他の内容を見ながら全体として判断していくことが必要ですね。
以前の記事にも書きましたが、医療保険選びのポイントをお知りになりたい方は以下をご参照いただき参考にしてください。
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