仮審査 | 保険日記

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生命保険会社9社、損害保険会社1社の保険代理店経営者です。

住宅ローンを組むときなど、必要な資金が借りられるかどうか、あらかじめ銀行に仮査定を実施してもらうケースが多々あります。その結果、主に所得や他の理由などで希望する金額の住宅ローンが組めない場合もありますね。


保険の場合も保険会社がお客様が希望する保険契約を引き受けるか否かを査定します。


ただし査定の根拠は銀行とは違い、主に体の健康状態とモラルリスクによって判断されることになります。


モラルリスクとは何か。


例えば月給30万円の方が日額20,000円の入院保険に加入することは原則としてできません。なぜなら1ヶ月入院した場合、受け取る入院給付金が60万円(20,000円×30日)となり、労働収入30万円に比べて倍の入院給付金を受け取ることになり、入院した方がかえって収入が多くなってしまうからです。


このようにその方の経済状況などからみて明らかに保障額が過大な場合、加入動機に問題があり、保険会社側ではモラル上にリスクがあるということになります。


また健康状態に不安がある場合、せっかく手間をかけて保険契約の申し込みをした結果、加入できないということになれば時間の無駄となってしまいます。


そのような場合には、あらかじめ希望する保険に加入できるかどうかを査定してもらう仮査定を利用できます。銀行によって査定基準等に違いがあるのと同様に、やはり保険会社によって査定基準にバラツキがあります。できれば仮査定を行う場合には、複数の保険会社に依頼したほうがいいでしょう。

(仮査定を実施していない保険会社もあります)


仮査定は無料でしてくれます。仮査定の結果、条件がついたりお客様にとって許容できないような結果となった場合には、キャンセルもできます。


健康状態に不安があったり高齢の方で保険の見直しをあきらめているという方は、このような「仮査定」という制度を利用して、見直しにトライしてみてもいいかもしれません。


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