春と秋が短くなった | MTFのAkemiのblog イタリア児童文学・皆既日食・足摺岬が好き

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私は、イタリア児童文学が大好きで、皆既日食も大好きで、足摺岬も大好きな、団塊の世代に属する元大学教員で、性別はMTFです。季節の話題、お買い物の話題、イタリア語の勉強のしかた、新しく見つけたイタリアの楽しい本の話題などを、気楽に書いていこうと思っています。

地球温暖化が話題にのぼるようになってから、もうずいぶん経ちますね。南極やグリーンランドの氷床が融ける結果としての世界的な海面上昇はすでに始まっていて、太平洋の島嶼国の中には国土水没の危機に瀕している国もあるとか。

それと同時に、夏から秋にかけての海水温の高い状態が続くと、台風が強い勢力を維持したまま日本列島を襲う確率も高くなるとか。

この11月上旬にフィリピンを襲った台風30号のような例は、フィリピンがもともと熱帯地方にある結果、もともとあってもおかしくない例なのかもしれませんが、同じ勢力で九州や四国や紀伊半島などに上陸する台風が出てきたぶんには、備えの弱い日本は、どうなることやら、心配です。

 


もっとも、今のところは、日本を襲う台風の勢力は、戦争前後の一時期(室戸台風1934年、枕崎台風1945年、伊勢湾台風1959年、第二室戸台風1961年)に比べると、むしろ弱くなっているようで、「地球温暖化効果」は直接は現われていません。私が大人になって以後の台風としては、1991年に長崎県佐世保市付近に940ヘクトパスカルで上陸した「リンゴ台風」よりも強いのは、来ていませんもの。

 


でも、だからこそかえって、ここ半世紀ほど、「猛台風なし」の時代になれきって、大都市の地下街や地下鉄網を広げてしまったわが国が、いったん猛台風に襲われたときには、「想定外」の高潮のために「地下鉄に閉じ込められたままの水死者何千人」などという悲惨な大被害をこうむる可能性もあって、考えただけでも背筋がぞっとします。

ところで、今年の夏の猛暑などを見ていると、確かに「地球温暖化の影響か?」と思われる半面、それなら残暑が長引いて秋もあとのほうにずれ込むかと思いきや、さにあらず。秋になったと思ったらすぐに冬の気配。今日の西日本なんか、福岡や広島や松山で、例年よりずっと早い初雪だというではありませんか。「真夏日」とか「夏日」とかが多くなって、夏が長くなった感じがするのに、冬は冬で、しっかり到来する。となると、「しわ寄せ」を受けるのは春と秋です。

「昔は春物や秋物の衣類を着るにちょうどよい気温の日が多かったのに、このごろは、あれらの服に出番がなくなってしまった」という嘆きを、しばしば耳にします。実際、この秋なんか、11月の中旬になったら、みんなフードのついたコートなどを着るようになって、すっかり冬の装いになりましたね。去る11月13日に、私が「秋物」のつもりの服を着ていたら「ずいぶん薄着で、お寒くありませんか」などと人に言われてしまいました。