渡り鳥になれたら | MTFのAkemiのblog イタリア児童文学・皆既日食・足摺岬が好き

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私は、イタリア児童文学が大好きで、皆既日食も大好きで、足摺岬も大好きな、団塊の世代に属する元大学教員で、性別はMTFです。季節の話題、お買い物の話題、イタリア語の勉強のしかた、新しく見つけたイタリアの楽しい本の話題などを、気楽に書いていこうと思っています。

今日は二十四節季の「小寒」ですね。

二十四節季は、太陽が黄道上で春分点から15度進むごとに名前をつけて、季節を区切っているもので、「小寒」は285度に相当します。このあとは、300度の「大寒」、315度の「立春」、330度の「雨水」、345度の「啓蟄」を経て、360度(=0度)の「春分」に戻るのですが、日本気象協会の資料によると、日本でいちばん気温の低い時期は、この「小寒」から、「雨水」に至るまでの約45日間のようです。寒がりの私にとっては「ひたすら我慢の日々」です。

私は、寒がりであると同時に暑がりでもありますから、夏の暑さも身にこたえますが、同じ日本気象協会の資料によると、日本での暑さのピークのほうは、二十四節季でいえば、165度の「大暑」から、180度の「立秋」、195度の「処暑」を経て、210度の「白露」に至るまでの約45日間のようです。

こうした、寒さのピークの季節や、暑さのピークの季節になると、渡り鳥というものがうらやましく思えてなりません。

例えばツバメという鳥は、五月半ばぐらいになると日本にやってきて、巣を営んで繁殖し、十月半ばにもなると、育ちあがった雛を連れてさっさと南方に去ってしまいますが、日本に来るツバメの越冬地はフィリピン、ボルネオあたりだそうです。彼らは気温25度ぐらいの環境に最も適応した体をしており、その飛翔力を生かして、季節に応じて、自分らの体がいちばん順応しやすい気温の土地へと移動して暮らしているわけです。

日本を越冬地とするツルのような鳥は、逆に、夏になるとシベリア北部あたりまで行ってしまって、そこで繁殖するのですが、彼らは気温0度ぐらいの環境に最も適応した体をしており、彼らもまた、季節に応じて、自分らの体がいちばん順応しやすい気温の土地への移動して暮らしているわけです。

私なんかは、どうやら気温18度から23度ぐらいの環境に最も適応した体をしているようで、日本に住んでいると、冬の寒さも夏の暑さもともにこたえます。

だから、もし渡り鳥になれるなら、十二月から三月ぐらいまでは沖縄県の先島諸島あたりへ移動して暮らし、六月から九月ぐらいまでは北海道に移動して暮らし、四月五月と、十月十一月だけを中間の東京で暮らすなんていう暮らしが、してみたいです。