U-15監督の藤本です。

スペイン遠征9日目、いよいよイエローカップが開幕しました。
コンディション的には心配しなくても良い好条件のもと、選手達がどこまでやれるのか、スタッフ一同楽しみでした。
まずは予選通過を目標に、1戦ずつ大事に戦って行こうと選手達にも伝えました。









第1戦 vsCD SAN FRANCISCO
結果 0-2 ●

試合前、こちらは100%出来る状態でベンチに入りましたが、対戦相手が見当たらない。数分して通訳の方から、「対戦相手が会場を間違えて今向かっている」とのこと。いきなりのハプニングに戸惑いながらも、対戦相手を待っていたら、のんびり、ダラダラ歩いてくる始末。来たと思ったらジョギングを始めるふてぶてしさ。「自分たちがいなければ始まらないんだろ?」くらいの空気を醸し出しながら、こちらとしては待つしかないので、泣き寝入り状態。イライラが募るスタートとなりました。
開始1分、自分たちのミスから失点して重たい雰囲気に。テンポも悪く、ポジショニングも取れない。まさしくこれが国際大会、普段通りのつもりでも、見えないプレッシャーや緊張、そこへ暑さも重なり、全く違った選手の姿がそこにありました。

今回のレギュレーションを説明すると……
・初日に3試合(予選)
・1試合40分1本(ハーフタイムなし)
・各グループ(6グループ)1位と2位が予選通過(12チーム)
・各グループ3位の上位4チームも予選通過

という大会レギュレーションだったので、40分しかない中、試合が進むに連れて、選手達の焦りが伝わってきました。少しずつ本来の姿は取り戻しつつありましたが、開始早々の失点が重く伸し掛かる形となり、ビックチャンスを3本決め切ることができず、結局追加点を奪われ初戦を落とすことになりました。さすがに大会ということもあり、相手チームも本気度が伝わってくるし、会場全体の雰囲気が独特な緊張感をもたらすので、それに初戦は飲まれたかな…という印象の試合でした。















第2戦 vsFC JUBERA,MA
結果 3-0 ◯

この試合、初戦から約2時間後に行われ、選手達の疲労感が伝わってくる内容でした。正直、そんな言い訳は通用するわけもなく、どのチームも同じ条件下で行われるので、チームパフォーマンスを評価する上で全く考慮する必要はありませんでした。数名の選手は「疲れてます」と顔に書いているかのような表情。プレーの準備、予測、攻守の切替、どれをとっても全くダメ。相手の自滅により得点は取れましたが、内容的には不甲斐ない試合でした。
「暑い」「キツイ」は知ってます。それでもここに来た理由を考えれば、そんなことを言っている場合ではないことくらい分かるはず。力を出しきれない、これくらいでいいか、1回位サボっても、そんな局面が何度見られたことか。外から見ていて本当に悲しくなりました。
勝ちはしましたが、選手達自身の体と心にズシッと突き刺さる試合となりました。
ただ、予選突破に向けて何とか踏みとどまり、最終戦に望みを繋ぐ勝利でした。












第3戦 vsUFB JABACI TERRASSA
結果 1-2 ●

自分たちが見た中では、このグループで一番力のあるチーム。この試合に勝てば無条件で予選突破、引き分けても高い可能性でOK、負けると難しい、そんな状況での試合でした。
選手達も試合前から顔つきが違い、何かやってくれそうな空気が漂っていました。開始からお互い攻守に渡り激しく交戦していましたが、徐々に相手のフィジカル、能力の高さが目立つようになり、少しずつ押し込まれる展開に。ドリブル、パス、1vs1、どれをとっても相手が2枚くらい上手でした。先に2点を先行される苦しい展開となり、選手達も意気消沈しそうな時間もありましたが、残り20分からの追い上げは本当に素晴らしい闘いを見せてくれました。選手達本来の姿がそこにはあり、試合には負けましたが、堂々たる戦いに誇らしさを感じました。
負けたことで予選通過が難しくなり、選手達はかなり落ち込んでいました。








ただ、勝点は3ですが、得失点が0だったことで、少しは期待を残すこととなり、運営側からの連絡待ちというドキドキする時間が長く感じられました。
運営側からの連絡があったのは1時間後、結果は各グループ3位中1位ということで、なんとか予選突破することができました。
選手達も安堵感があり、ひとまずグループ3位とはいえ、目標の予選は突破することができました。また、明日も真剣勝負ができるチャンスを得られたので、悔いのない、堂々たる戦いを見せられればと思います。

相手はスペインリーグの下部組織「レバンテ」
この大会でビジャレアルに匹敵する強敵です。是非やってみたかった相手でもあるので、最高の準備をして臨みたと思います。

選手達に期待!!!