映画『AUSTRALIA(オーストラリア)』マスコミ試写 | 編集プロダクションGROUP

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映画 AUSTRALIA公式サイト


2009年2月28日 (土)全国ロードショー!

~~~~STORY(フライヤーより抜粋)~~~~~

1年も帰ってこない夫を訪ねて、
ロンドンから数千キロの長旅をものともせず
エキゾチックな未知の地オーストラリアに乗り込んだ
レディ・サラ・アシュレイ(ニコール・キッドマン)。
夫の広大な領地に着いたサラは、衝撃の事実を知る


生きていくために彼女に残された選択肢は、
ワイルドなカウボーイのドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)に頭を下げ、
1500頭の牛を連れて、遠く離れたダーウィンで売ることだけだった


埃だらけの砂漠地帯で、ブランド靴の汚れを気にし、
シルクのドレスを身に着ける場違いなイギリス人貴族


やがて先住民アボリジニの
少年ナラ(ブランドン・ウォルターズ)との出会いを通じて、
不器用でぎこちないながらも、母性が芽生える


そして、それまでまったく違う世界で生きてきたために
反発しあっていたドローヴァーと
数々のトラブルを乗り越えるうちに、情熱的な恋に落ちる


そして彼らとの絆によって、
サラはしなやかでみずみずしい本来の姿へと解き放たれていく


~~~~~~~~~~~~~~~~

映画も終盤に近づく頃から、
気づけば私の頬を大粒の涙がとめどなく流れ落ち、
エンドロールを前にその一行の意味するところに深く感じ入っていた


母国オーストラリアの豊かで魅力に満ちた歴史を探究する大作を撮る」
そう決意を固め、監督バズ・ラーマンは
そこに“変容”というテーマを重ねたのだという


人は年齢を重ねるにつれ、型にはまった生活にとらわれ、
そのまま変わらないことが多い


ある意味、激変・混乱の時代を生きている私たち現代人の多くも、
常に変わらぬ安穏な暮らしを求め、
それこそが、幸せの一つのカタチだと信じてしまう


だが、ラーマンは人間の“成長”、“生まれ変わる”という考えに興味を抱き、
この大作の製作にあたったという


人は、その気になれば、
幾つになっても生まれ変わることができる


人を心から愛する、大切に、深く想う、愛情をそそぐということは、
常に考え方や価値観をも超えたところで、
相手を受け入れよう、受け止めようとすること


そして、自分を成長させるためには、
常に大きな一歩を踏み出す勇気が必要なのだ。
だが、人は困難な局面に遭遇すると
大きな一歩を踏み出す決断ができない



揺れ”から激動を経て、
“決断”に至るまでを描いたこの愛と絆の物語。観る者に、力強く問う


あなたは生まれ変わることができるか


試写会の帰り道、
なぜこの映画はこんなにも、
観る側を強く引き込むのだろうと。
頭の中で反芻させていた


男と女と、人と人とのつながり、絆、成長…、
それらが交わるところで起きる奇跡が、
息をのむほどに美しく、
圧倒的スケールのオーストラリアの大自然を背景に
描かれていたからだろうか


点と点、線がやがて自然にゆっくりと絡まり合い、つながっていく。
深く、強く


上映時間2時間45分。…と知り、
観る前は正直「長いっ!」そう思っていた。
でも、不思議。見始めてしまえば、ちっとも長過ぎるとは感じなかった。
胸の奥を強く揺さぶられるままに、そして、涙自然に流れるままに
あっという間に、エンドロールとなった


オーストラリア』バズ・ラーマン監督が愛する故郷を舞台に、
さまざまな研究、歴史的調査を重ね完成させた、独創性あふれる映像世界。
私は、観終えた直後に、
再び映画館のシートに身を預け、大画面で観てみたい。
もう一度この壮大なストーリーを丁寧になぞってみたい。そう思った。
多くの人と、この感動を、分かち合いたいと心から願う



アボリジニ (Aborigine) とは、
狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民。
"aborigine" は日本語では"原住民"を意味するが、
オーストラリア先住民という意味合いで使われることが多い