TPP地政学:月刊アカシックレコード120625 | 週刊アカシックレコード

TPP地政学:月刊アカシックレコード120625

■売国奴対策としてのTPP~週刊アカシックレコード120625■
地政学を知っている者には明白なことだが、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)はけっして「米国が自国産業界の利益を拡大するために推進するもの」ではないので、米国は日本などを加盟させるために政治的妥協をする(貿易・資本取引の自由化の例外を認める)に“決まっている”。
TPP交渉には日米が参加するが、同時に「ベトナムやマレーシア」なども参加し、かつ「中国、韓国、欧州」が参加しない。交渉参加国の組み合わせがこのように複雑な経済交渉を日本はかつて行ったことがなく、したがって、TPP交渉の進展を予測するうえで、過去の日米の2国間交渉や、世界貿易機関(WTO)などを舞台とするグローバルな多国間交渉における“経験”はまったく参考にならない。
「TPPに参加すれば、日本が米国企業の食い物にされる」式のエコノミストらの(個別業界にこだわった、重箱の隅をつつくような)主張は、地政学の大枠を知らないことから来る誤解にすぎない。
逆に、今後10年間、日本(やベトナムやマレーシア)がTPPに参加しなければ、経済統計のある指標が確実に増加し続け、それによって国内が「売国奴だらけ」になり、国家の存立が危ぶまれる地獄が待っている。
だからこそ、ベトナムとマレーシアはTPP参加を決めたのだ。TPPの核心を理解する鍵はこのような諸国が握っており、米国の業界団体などは本件の核心とはほとんど関係がない。
[今回は、小誌読者(フォロワー)の保守的、良心的愛国者の方々のなかにTPPの地政学的本質を理解しておられない方が多いことに、筆者・佐々木敏がショックを受け、その誤解を正すために緊急執筆しました。](2012年6月25日頃配信予定)
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【「年内安泰!?」の不思議】
与党の民主党、国民新党と野党の自民党、公明党とが消費増税法案賛成で合意したことに反発して、民主党内で、小沢一郎元代表に近い衆議院議員たちが造反したり、離党して小沢氏の「新党」結成に参加したりする動きが強まり、与党が衆議院で過半数割れする可能性が高まっていますが(読売新聞2012年6月24日付朝刊1面「民主造反60人超す 26日採決 棄権・欠席が拡大」)、野田佳彦内閣にとっては、かえってそのほうが有利なのでは?
同一国会会期内には内閣(不)信任案は一度しか採決されないので、増税法案の参議院採決(成立)前に、与党が内閣信任案を衆議院に提出すると(最優先で採決される決まりなので)すぐに採決され、増税法案成立まで野田内閣を倒せない自公は反対できず(棄権か賛成をするので)、可決。
すると、次の国会(もっとも遅い場合は来年1月の通常国会?)を開くまで誰も内閣不信任案を出せないので、野田内閣は安泰(このカラクリ、皆さんご存知でしたか)。
野田首相は9月にアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議の席で環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加を表明し、自民党の衆議院議員定数是正案を嫌う輿石東・民主党幹事長が小沢一派との党内融和に失敗し発言力が低下したのに乗じて、定数是正を自民党案の「小選挙区0増5減のみ」でまとめ、その法案成立後「周知期間」明けの年末に衆議院を解散すれば、(2012年1月時点で国会議員数ゼロだった小沢新党は政党交付金を受け取れないので)小沢一派は選挙資金難で壊滅……となるような希ガス。#seiji
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【おとなしく落選しなさい】
2005年の「郵政選挙」以降、与党国会議員が「○○じゃ選挙は戦えない」などと称して自分たちが選んだ党首(総理)にさからったり、引きずり下ろそうとしたりするのが、ほぼ“毎年恒例”になっていますが、なぜ彼らはそんなに選挙で落選するのがこわいのでしょうか(読売新聞2012年6月22日朝刊1面「小沢新党視野 49人会合 民主緊迫 離党届集める」)。もしかすると、議員歳費や議員宿舎やJR無料パスなどの待遇がよすぎるので、落選したくないのではないでしょうか(ナントカは三日やったらやめられない?)。
試しに議員歳費を大幅に引き下げ、タダ同然にしてみてはどうでしょう。そうすれば、落選しても生活水準があまり変わらない(場合によっては再就職したほうがセレブになれる)ので、まちがった党に入党してまちがった総理を選んだことを素直に認めて大人しく落選玉砕する者が増え、造反者が減り、判断を誤った政党や政治家の退場が促されて政党政治が正常に機能するようになるのではないでしょうか。
国民がうんざりするような造反劇を防止するために(「待遇目当て」の政治家志願者を排除するために)、国会議員のみなさんはぜひご一考を。
って言っても無理か。どうせみんな「待遇目当て」なんだから(笑)。#seiji
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【○○が○○でなくなる!?】
民主党の小沢一郎元代表に近い東祥三衆議院議員が「(消費増税を決めたら)民主党が民主党でなくなる」と発言(2012年6月19日放送のNHK『ニュース7』)。
べついいじゃん。巨人が巨人、阪神が阪神でなくなったらそれぞれファンは困るが、民主党は永年に大勢に愛されて来た訳でもなし。
「○○が○○でなくなる」は、伝統のある名門組織や老舗の旅館や料亭などに使うことば。民主党は、政権交代のために理念の一致しない党派が野合してできた、なんの伝統もない“にわか作り”の政党で、党の綱領すらなく、統一された外交・国防方針もありません。
元々民主党は「民主党的」でも「自民党的」でもなく、ただ「分裂的」なだけ。
たかが政党の分際でつけ上がるな。#seiji
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【ツイッターなう】
上記の3つのコラムは、2012年6月19、23、24日に筆者がツイッター( < http://twitter.com/akashicr > )でつぶやいた内容に加筆したものです。このようなつぶやき(ツイート)をお読みになりたい方は、ぜひツイッターをご利用下さい。
m(_ _)m
【嫌韓派にあらず】
わたくし佐々木敏は韓国嫌いではありません。むしろ韓国の最大の理解者です。韓国人や韓国の立場に立って彼らのホンネを理解しようとしています。
たとえば、日本のTV各局は韓流スターを日本の連続ドラマに出演させてやれば、そのドラマや、ほかの日本製ドラマを韓国に輸出し地上波で放送させることもできるだろうと期待し、じっさいに何度もそうしました(リウ・シオンが出演した2007年4~9月放送のNHKドラマ『どんど晴れ』など)。
しかし、韓国側がその期待に応えたことはほとんどありません。理由は小誌で述べたとおり、「反日感情」でも「国内産業の保護」でもなく、大半の日本人には想像も付かないものです(小誌有料版2010年2月22日「浅田真央 vs. 韓国TV~シリーズ『バンクーバー五輪』(2)」 < http://www.akashic-record.com/y2010/maovst.html > )。
TV各局の方々がこの理由をご存じない場合は、「こっちがこれだけよくしてやったのに、韓国のやつら、なんで『日流ドラマ』を輸入しないんだ。恩知らずめッ!」と腹が立って、韓国嫌いになるでしょう。
私はむしろそれを防ごうとしているのですから、私に「嫌韓派」のレッテルを貼らないで下さい。
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■売国奴対策としてのTPP~シリーズ「TPP地政学」(1)■
地政学を知っている者には明白なことだが、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)はけっして「米国が自国産業界の利益を拡大するために推進するもの」ではないので、米国は日本などを加盟させるために政治的妥協をする(貿易・資本取引の自由化の例外を認める)に“決まっている”。
TPP交渉には日米が参加するが、同時に「ベトナムやマレーシア」なども参加し、かつ「中国、韓国、欧州」が参加しない。交渉参加国の組み合わせがこのように複雑な経済交渉を日本はかつて行ったことがなく、したがって、TPP交渉の進展を予測するうえで、過去の日米の2国間交渉や、世界貿易機関(WTO)などを舞台とするグローバルな多国間交渉における“経験”はまったく参考にならない。
「TPPに参加すれば、日本が米国企業の食い物にされる」式のエコノミストらの(個別業界にこだわった、重箱の隅をつつくような)主張は、地政学の大枠を知らないことから来る誤解にすぎない。
逆に、今後10年間、日本(やベトナムやマレーシア)がTPPに参加しなければ、経済統計のある指標が確実に増加し続け、それによって国内が「売国奴だらけ」になり、国家の存立が危ぶまれる地獄が待っている。
だからこそ、ベトナムとマレーシアはTPP参加を決めたのだ。TPPの核心を理解する鍵はこのような諸国が握っており、米国の業界団体などは本件の核心とはほとんど関係がない。
[今回は、小誌読者(フォロワー)の保守的、良心的愛国者の方々のなかにTPPの地政学的本質を理解しておられない方が多いことに、筆者・佐々木敏がショックを受け、その誤解を正すために緊急執筆しました。](2012年6月25日頃配信予定)
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【小誌2008年12月4日「イラク戦争は成功~シリーズ『究極の解決策』(3)」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdirq.html#02 > 】
【小誌2009年8月13日「ウィキノミクスの虚構~シリーズ『失業革命』(5)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/wikino.html#02 > 】
【小誌2012年3月26日「反日感情の正体~韓国=アルジェリア方程式~シリーズ『反態度的行動』(1)」は → < http://www.akashic-record.com/y2012/sandel.html > 】
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【前回、小誌2012年5月31日「小学生に衝撃!!~シリーズ『反態度的行動』(3)」は → < http://www.akashic-record.com/y2012/shogk.html > 】
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今後10年間、日本がTPPに参加しなければ確実に増加し続ける「経済統計のある指標」とはなんなのか。
考えてみて下さい。
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【今回は、ご好評を博した小誌2010年8月3日「続・嫌われ韓国の実証~シリーズ『国を売り込むCM』(4)」( < http://www.akashic-record.com/y2010/hatekr.html > )
の続編ではなく、心理学をテーマとするシリーズの第9弾、小誌2011年3月1日「韓国と台湾の違い~シリーズ『肯定されたい症候群(9)』」( < http://www.akashic-record.com/y2011/twcnvn.html > )の続編(イランなど中東諸国の“韓国病”)の続編の続編の、そのまた続編(シリーズ名は「肯定されたい症候群」ではなく「反態度的行動」)でもありません。
今回は、小誌読者(フォロワー)の保守的、良心的愛国者の方々のなかにTPPの地政学的本質を理解しておられない方が多いことに、筆者・佐々木敏がショックを受け、その誤解を正すために緊急執筆しました。
上記記事の「そのまた続編」は次回以降にお送りします。あしからずご了承下さいませ。】
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            史上最大の落札
               ↓
    http://www.akashic-record.com/forgery/cntnt.html

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【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/forgery/okehaz.html#mail >
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この先、記事本文は、日本時間2012年6月25日頃配信予定の『週刊アカシックレコード(有料版)』「売国奴対策としてのTPP~シリーズ『TPP地政学』(1)」( < http://www.mag2.com/m/0001009100.html > )でお読み下さい。
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