巨人、身売りへ:週刊アカシックレコード090331 | 週刊アカシックレコード

巨人、身売りへ:週刊アカシックレコード090331


■巨人、身売りへ~週刊アカシックレコード090331■


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【韓国の限界】
2009年ワールドベースボールクラシック(WBC)で韓国が準優勝したのを見て、日本では、韓国は(優勝した日本並みに)強い(いつか日本に追い付く)と感じた方は多かったかもしれませんが、筆者は逆に「韓国はこれ以上は伸びない」と感じました。その理由は選手層の薄さです。
韓国の野球競技人口は約6500人(高校野球は57校)、日本は約16万人(約4000校)、米国は約460万人ですが、WBCなどの国際大会では競技人口の少ない国でもトップクラスの選手をたった二十数人出すだけでよいので、競技人口の少なさによる韓国のハンディは顕在化しない、と当初は筆者も思っていました(2009年3月19日放送のTBS『2時っチャオ』)。
が、韓国のように極端に競技人口の少ない国は、代表チームのレギュラーに一流選手をそろえることはできても、控えにレギュラーと同格の選手を置くことはできないようです。
3月24日の決勝「日本対韓国」では、韓国は九回裏の攻撃で、「ここが勝機」と見たのか、代走、代打を次々に繰り出し、三番打者キム・ヒョンス(金賢洙)、四番打者のキム・テギュン(金泰均)、正捕手(八番打者)のパク・キョンワン(朴勍完)を引っ込めてしまったので、あそこで一気に逆転サヨナラ勝ちしない限り、延長にはいったら、もうほとんど勝ち目がないという状況になっていました。
延長十回表、韓国のマスクをかぶったカン・ミンホ(姜ミンホ)は経験不足の未熟な捕手。日本の攻撃が二死一、三塁(途中から盗塁で二、三塁)で打者イチローという場面で、キム・インシク(金寅植)監督はイチローを敬遠するように(といってもボールを投げて不利なカウントになったら歩かせろ、という曖昧な投球をするように)サインを出し、捕手はいちおう理解したのに、イム・チャンヨン(林昌勇)投手にはうまく伝わらず、イチローと勝負して打たれ、決定的な2点を奪われて負けました。
この場面の重大性を考えれば、捕手は当然マウンドに行って、投手と話し合って作戦を確認するべきなんですが、姜ミンホはそうはしませんでした。
日本代表の捕手なら3人のうちだれがマスクをかぶっていてもこういう場面なら、マウンドに行きます。が、韓国代表がそれができるのは朴勍完1人だけ(韓国代表の捕手は2人のみ)。だから、あんなことになったのです。
責任は監督にあります。大事な場面なんだから、タイムをかけてマウンドに行くべきでした…………が、金寅植監督は脳梗塞を患ったことがあり、歩行が困難なのでマウンドには行けません。こういう病人を監督にしなければならないというところも、韓国の「層の薄さ」を示しています。
いまこの瞬間、日本の高校野球界には、キャッチャーは正捕手だけで約4000人いるのですが、韓国の高校野球界には、たった57人しかいません。日本はその約4000人のなかの上位3人を代表チームに召集したので、3人のうちだれが出ても攻守ともに心配はなかったのですが、韓国は57人のなかの上位2人を選んだ結果、世界で通用したのは1位だけで、2位は箸にも棒にもかからなかった、というわけです。
日本代表には走攻守の三拍子がそろった選手が非常に多かったので、「敢えて、より足の速い選手を投入して盗塁を狙う場面」以外では、ほとんど代走を使う必要がなかったのですが、韓国代表では金賢洙、金泰均や、五番打者(決勝では朴勍完の代打のみ)のイ・デホ(李大浩)がいずれも走塁や守備に問題のある選手だったため、また正捕手の朴勍完は打力に問題のある選手だったため、重要な場面で交代せざるをえませんでした。
金寅植監督は「イチローと勝負したのが敗因」と言いますが、仮にあそこでイチローを敬遠して0点に抑えたとしても、その先の攻撃で韓国が得点できる可能性は低くなっていたので、延長十二回、十三回と続けば続くほど(九回からマウンドに上がったダルビッシュ有投手は元々先発投手なので、投球数が100球を超えるまで何イニングでも投げられたはずなので)日本が有利になり、大量得点差で勝つこともできたでしょう(読売新聞Web版2009年3月24日「『イチロー避けろ』伝わらず…韓国、最後に薄い選手層響く」 <
http://www.yomiuri.co.jp/sports/wbc/2009/news/20090324-OYT1T00988.htm > )。
日本は抑えの投手が不調でも、四番打者が怪我で戦線離脱しても、まったく戦力が落ちないのに、韓国は捕手が1人交代しただけで一気にチームが「二流化」するありさま。しかも、日本に通用する先発投手はポン・ジュングン(奉重根)1人だけ。
今年の決勝で韓国は、一見すると「たった1つの作戦ミスで負けた」「惜しかった」というように見えますが、ほんとうの敗因は、なさけないほどの韓国の選手層の薄さです。
日本には楽しむために野球をやっている人が大勢います。草野球だけなら男子の7割以上が経験していて、その数千万人すべての頂点に日本代表がいるのです。他方、韓国には「仕事」として野球をやるエリートが数千人いるだけで、一般国民は野球の楽しさをあまり知らず、ただ勝ち負けを見て騒いでいるだけの人も少なくありません。
後者のような国が前者のような国を超えることは本来不可能であり、韓国野球が世界の手本になることは、ほとんどありえません。
もう韓国野球がこれ以上強くなることはないでしょう。
日本は、われわれ一般国民が野球を楽しんでいるから、野球が強いのです。これは、ほかの分野にもあてはまるでしょう。
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