“自分の人生の大部分は他人が決めている”

 

だから、自分が「来たぁ~この人だぁ!」となった相手から、
選ばれる自分であるかどうか?

そんな自分になれるか、どうか?

 

前回からそのようなテーマを扱っていますが、
その続きのお話をしようと思います。


「男は愛されたい生き物」かたや「女は愛したい生き物」
それが男女の本質的な違いである。

とは、10数年連続で納税額上位を続けている
日本一の商人、斉藤一人さんの言葉です。


“男は多くの女性から愛されたい”

他人より偉くなりたい、出世したい、稼ぎたいと頑張るのも、
その“愛されたい”という動機がそのようにさせているのだと。


“男は愛されたい” “女は愛したい”と最初に聞いた時、
「そうなかぁ~?」と少し違和感を覚えましたが、
ウチの会員さんたちを思い起こしたりしながら考えてみると、
なるほど「言われてみればそうかも・・・」と思えてきました。


たしかに、お見合いでの出会いや
そこから始まるお付き合いの様子を見ても、
その傾向を感じることがあります。

 

たとえば結果的に成婚までに至るパターンは、
男性が女性にアプローチしたケースより、

女性のほうから申し込んだお見合い→女性のほうが強く交際希望した→
お付き合いがスタート→、それ以降、2人の関係が順調に進んでゴール。

 

というのが意外にも“標準に近い”ように思えます。
(たぶん、これからはもっとこの傾向が強くなるでしょう)

 

要するに男性は“愛されたい生き物”なので、
“自分に好意をもってくれた人”を結果的に“好きになっている”のでしょう。

 

「といういうことは、相手がどんな女性でも『あなたが好きよ』と
相手から積極的にアプローチされれば、簡単に落ちるということ?」


当然ながら女性はそれに反感を持つでしょうが、
男性にはそのような傾向が多少なりともあります。


だから、男性はまったくタイプではない女性から好意を示されても、
さほど悪い気はしない。


それどころか、それもモテた数に入れて内心はちょっと喜んでいます。


しかし、女性は逆。

 

相手によっては「冗談じゃないわ!」と
嫌悪感さえ覚えることもあります。


“愛したい生き物”である女性にとって
“愛する可能性がある対象”には限りがあります。


ですからその対象以外の男性は、
一定の距離以内にズケズケと入って来て欲しくないのです。

“愛されたい男性” “愛したい女性”
双方にとって、相手のことが嫌になる一番の原因は、
自分に対する相手の“上から目線”を感じた時です。

 

男性は、女性のその態度に
“自分のことを愛してくれる”可能性がゼロと感じるから。

 

また女性は男性のその態度から“愛する”値するだけの優しさ、
自分を大切にしてくれそうな「思いやり」を見いだせないから。

 

だからお互い“上から目線”を感じた時、
「あっ、ダメだこの人、無理…」となってしまう。

 

では“愛されたい男性”は、特にどんな女性から愛されたいのか?

 

それは“自分が価値のある男”であると、確認させてくれる女性。

つまり、時に目の前の自分を尊敬のまなざしで見てくれたり、
言葉の端々に「あなたは優秀なのね」「すごいのね」というメッセージを
感じさせてくれる女性です。

 

生活の糧を稼ぎ、大切な人を養うことが使命である男性は、
そもそも「社会的な生き物」であって、
常に社会の中での“自分の立ち位置”どこにあるか?
どこまで自分は進めているか?が一番の関心事であるから。

 

だから男性(特にデキる男性)は、そんな女性から“愛されたい”。
そして、そんな女性を一生涯守っていきたいと思うのです。

 

そのように考えると「女は男の人を立てなさい」という
昔のおばあちゃんの教えは、封建主義の下の、
男尊女卑的な思想だけから来ているのではなく、
男の本能に根ざした合理的な「男の扱い方」を一言で説いていたのでしょう。

 

それに対して“愛したい”側の女性はどんな男性を“愛したい”のか?

 

この話をしだすと、また長くなりそうなので、続きはまた次回以降ということで、
今日はここで締めさせていただきます。

 

 

『あなたが選んだ人から
“選ばれるあなたになる”ためのお手伝いも私の仕事です』

このように書いた紙を事務所の応接室の壁に貼っていますが、
今まで、この貼り紙の存在に気づいたお客様はほとんどいません。


当たり前の話ですが、成婚とは自分が選んだ相手に、
自分も選ばれてこそ成立するもの。

その意味で、“選ばれるに足る何らかの魅力”を
相手に感じさせる自分である、もしくは、そうなる必要がある。


要するに結婚ひとつを取っても、
「自分の人生の大部分は他人が決めている」ということ。

しかし、そんな肝心なことを気づこうともしないまま、
“婚活にのみ一生懸命な方”が少なくありません。


「えっ、そうかなぁ~?」という疑問や反論はあるでしょうが、
たとえばこういうことです。

 

会社勤めをされている多くの方にとって、
その人が所属したい部署や、
あるいは勤務したい場所を決める最終決定権者は、
会社の上層部の人間であり、その人ではありません。
(もちろん希望は考慮されるでしょうが…)

 

多くの販売、営業の場面においても、
「買う」か「買わない」を決めるのはお客様であって、
売り手の意思や熱意だけではどうにもならない。


“他人が決めている”と言いきれるのは、
そのような意味からです。


往々にして婚活がうまくいかない人は、
まず“自分ありき”というのでしょうか?

相手から自分に合わせてくることを求める傾向があります。


「相手が(僕の好みに、私の好み)に合わせてくるなら、
(僕も、私も)考えてあげてもいいよ」みたいな…。


自分からは絶対に与えない。
すべては“相手が与えてくれたら”から始まる。


あえて極端な言い回しをしましたが、
そのような損得勘定とか、勝ち負けの意識とか、
お見合いの際も、そんな温かさに欠ける空気がどこかで出ているのです。


これでは自分で壁を作っているようなもの、
(婚活に)苦戦するのも致し方ないのかもしれません。


では、どのような考え方をするとうまくいくようになるのか?

次回はその具体的なお話をします。

 

ここ数か月で多くの方があかね屋に入会してくださいましたが、
その中の4割強がアラフォーのキャリアウーマンで占められていました。


ただ一言でキャリアウーマンといっても、
大手企業の総合職に永く続けていたとか、
そんな一般的なキャリアではないところが、
今回入会された方々に共通する特徴です。


学歴が高いことはもちろん、
そのほとんどが留学経験と海外勤務を経験している、
あるいは現在も海外で仕事をしているという国際派。


しかも特別な資格職で国内、
海外で双方のライセンスを持っている人、
翻訳家、法律の専門家など・・・。


私のような平凡なおばちゃんには到底理解できないほど、
高度なお仕事に就いておられる方々のようです


しかし、ことこの私たち専門業者を介しての、婚活では、
意外とこの輝かしいプロフィールが、不利に働くことがあります。


誤解を怖れず言うと、彼女たちのような
“スーパー”が付くキャリアウーマンは、
女性でありながら、内面というか、その本質は男性に近い。


男性に近いというのは、ビジネスに向き合うエネルギーが男性並み、
あるいはそれ以上に高いという意味です。


しかもビジネスの世界でリーダーシップを発揮している、
いわゆる「デキる男」と同じような
高い能力や上昇志向、価値観を持っていたりする。


このような女性が、一人の「素の女」に戻ったとしても、

自分の旦那さんになる人に対し
「こうあって欲しい」と思う基準は、
自分が高い基準で生きているがゆえ、
当然、相応のレベルを求めてしまう。


残念ながら、そのような資質を備えた男は、
このお見合い市場にはめったに出てこない。


また逆に彼女らのような能力者が魅力に感じる男性は、
逆に「デキる女性」を敬遠する傾向にあります。


なぜならデキる者同士がカップルになることは、
男性同士がくっつくようなものだからです。


たとえば芸能界なんかを見てみると、
大物カップルで長続きしている夫婦は少ないのはその表れです。


デキる男性は、傾向として、
かいがいしく自分の世話をしてくれながら、
しかも癒してくれる女性を好みます。


ですから・・・


ごく荒唐無稽な発言に聞こえるでしょうが、
彼女たちのようなスーパーキャリアウーマンは、
嫁のような役割を果たしてくれる男性を探すほうが、
はるかに現実的な婚活をすることになるのです。


彼女たちも、おそらくその事実に気づいているはず。

しかし、そのような価値観も「アリ」と世間で認められるまでは、
もう少し時間が必要。


「男性が女性を養う」という
来の伝統的な考え方を捨てることができれば、
可能性はいっきに広がるはずです。


これからはそのような少しだけ新しいカタチの結婚事例を
数多く生みだしていきたいと思っています。