ひとりで行うなら、

 

なんら意識することも、考えることもなく、

 

自動的に行えていることは多々あります。

 

 

歩くこと。

 

上記に当てはまる行動のひとつです。

 

 

オリンピックが開催されてますが、

 

この後始まるパラリンピックで活躍する選手は各自の体の持つ個性を最大限に生かすという意味で、高い身体能力をスポーツで見せてくれるだろうと思います。

 

 

 

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犬と歩いてください。

 

 

その瞬間から私達は多かれ少なかれバランスを崩します。

 

ひとりの時とは違うという意味でバランスを崩します。

体の使い方を変えるのです。

 

それはひとりの時から1匹と自分の間でバランスを取るために、

 

あえて崩して、あえて取りなおす無意識のバランス変更です。

 

 

面白いことに、

 

バランスの取り方には人それぞれの個性があって、

 

犬が加わったとき、その人の個性がひとりの時より大きく出ます。

 

 

決して個性自体を変更しているんじゃなく、基盤は同じ。

 

 

飼い主さまの練習で思い癖が見えるのは、

 

犬と歩くとバランスを取るために行動が大きくなるから。

 

 

パラリンピックの選手を引き合いに出した理由は、

 

バランスを取るという面で、

日常から自分の体を『意識』をするだろうと思ったからです。

 

 

右足を使うのか?

 

左足を使うのか?

 

自分の足の角度は?

 

自分の体の傾きは?

 

オーナートレーニングでは、

つねに動きを意識することを飼い主さまには意識してもらいます。

 

バランスをどう取っているか、自分を知るための練習です。

 

 

思い癖を切り替える。

 

プログでも何度か意識が現実を変えるのは犬との関係でも有効だと書いてます。

 

でも思い癖を変えようと思ったら、意識を切り替えなくてはならないし、

 

無意識だから癖なのに...と堂々巡りに。

 

 

体は自分に忠実です。

 

だから実態を確認しずらい思考に最初から注目するんじゃなく、

 

目に見える、実感の持てる、

 

体に意識を向けてみることを最初の取り組みにするのです。

 

 

 

バランスを無意識に取ってる自分から、

 

意識してバランスを観察する自分へ。

 

 

それが染み付いたとき、

 

歩くことにとどまらず多くの場面で犬との関係が変化したのを体感します。

 

 

バランスが崩れること、

 

時には従来の自分が壊される経験から新しい自分のバランスを見つけるきっかけに。

 

 

 

 

 

 


 

こちらは太鼓の音で揺れる心のバランスを取る練習直前写真。

 

犬もゆとりある気持ちから、安心のバランス崩したとき、

 

自分がどんな行動を取れるか挑戦してみて知る新しいバランスがある。

 

人に限ったことでも、体に限ったことだけじゃないね。



 

こちらは飼い主さまの歩く練習。

 

リードが張ってるとか、

 

犬がよそ見してるとか、

 

今の段階では全く問題ないんです。

 

これは、飼い主さまが犬と歩いてもぶれない自分を表現するのが練習だから。

 

リードが緩むのも、犬の意識が自然と向くことも結果論。

 

なにが理由で起こることなのか、プロセスを体験して自分のものになる。

 

 

『変化がなくなる』ことではなく、

 

変化し続ける中で『心地よい場所に戻れる』自分になることが、

 

バランスを取るってことです。