ポジティブトレーニング...

この言葉も、

この技術も、

私は意識しないように犬達と接しています。

飼い主さまへも言葉を選んで犬達のことを伝えています。


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同業者の友達が、

雇ったスタッフについて悩んでいるのを聞きました。

マイナスのことばかり言わなくちゃいけないってこと悩むな〜って。



ボンガーの仲間同士でも、

言いたくないけど、勇気を出して伝えることあります。


それは私だけじゃなくって、

仲間の方も同じ気持ちだと思う。


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犬達へポジティブである側面を強調しない理由。


ポジティブなのか、

ネガティブなのか、


経験することをどちらかに振り分けることがまず違うと思うから。


言いたくないけど(相手はどう感じるだろう...って怖い)、

勇気を出して(自分の意見は正しいのだろうか)、


葛藤は誰でも沸き上がる瞬間あるはずで、

大事に想って、これからも仲良くしたい気持ちに比例するものだから。


話すか、

話さないか、

が左右することじゃない。


それを知っていることが、
犬との間でも人との間でも共通すること。


ジャッジを持ち出さない理由。


いくら長い付き合いだったとしても相手の全てを知る人はいないし、

いくら仔犬の時から一緒にいようとも愛犬を知らない側面はあって、


『どうして、こんなことするんだろう?』


って背景に、


本人には見せたような表現するに値する理由がある!


という事実がある。


私と相手が同じ表現をしても、

その表現する微妙な理由の差が存在するってこと。

それが普通。


誰一人、どの一匹にも全く同じコピーは存在しないのだから違って当然。


なにをもってポジティブなの?

なにをもってネガティブなの?


そこを計っているのは、自分の経験であって、

相手にとってのそれが一緒だとは限らない。


褒められて素直に喜ぶ人いれば、

褒められて(そんなの嘘だし)って思う人いて、

褒められて(そんな人間じゃない)って受け取る人がいる。


リアクションの表現が自分の期待と違っても、

相手がそう表現するに至る理由が過去の経験からあるってこと。


背景を理解できなくても、

背景は全て把握しきれるものじゃない、これも相手にとっての正解なんだな、


ってことが相手に歩み寄ることで、


ポジティブか、

ネガティブか、


じゃなく、


私がどう受け取ることにするか?

私が何を伝えたいか?


いつも書くように、

私事で表現し続けることが、

相手にいつか伝わるきっかけを作る。


犬のトレーニングにどんな手法を使っているか?

よりも、

どんな意識で自分や愛犬を見ようとしている人なのか?


それが選ぶ時に何よりも大事な気がしています