コミック 王様ゲーム 起源① ネタバレ含む感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

コミック 王様ゲーム 起源① ネタバレ含む感想

王様ゲーム 起源① 電子版 無料試し読み
映画「王様ゲーム」意味不明でした

無慈悲で不可避な大人気サバイバルホラー「王様ゲーム」の原点となる王様ゲーム 起源が月刊アクションで連載されており、その第1巻がコミック本化されています。

【物語のあらすじ】
1977年(昭和52年)
山奥の辺鄙な所にあり、外部との接触を避けた閉鎖的な寒村、「夜鳴村」。
その村で暮らす少年、本多一成は、密かに従姉妹である本多奈津子と想いあう仲だった。
ある日、仲間の少年の家のポストに「王様」を名乗る差出人から届けられた一通の手紙が届く。
手紙には、そこに書かれた命令に従わなければ、罰を与えるとあった。

最初は誰かのイタズラかもしれないと皆そう考えたが、
全住民を巻き込んで、確実に予告通りの犠牲者を出してゆく「王様ゲーム」は、次第に命令を過激にエスカレートさせ、村を混乱と恐怖に陥れていく。

【ネタバレ】
この作品の主人公の本多一成は、「王様ゲーム」に出てくる本多智恵美のお父さんです。

 

 

 

【感想】

昭和52年とは、ずいぶん昔に起源があったんですね。
この時代は携帯はないので、
手紙という手段で、一通につき村人全員へ一括して命令が届けられますが、
みんなが知っている「王様ゲーム」と違う大きな特徴は、そういった
命令に用いるツールだけではありません。

王様ゲームでは、何人のクラスメイトが死のうとも、
不自然なほど警察に相手にしてもらえなかったのに、
この起源では、早い段階で警察がおでましになる部分が画期的に違います。

もしかして元々が携帯小説であった王様ゲームの、そういう矛盾点をしっかり修正しながら
のストーリー作成となったのかもしれませんね。

もちろん今回も、事件が起こると同時に、少年達の心の上では、犯人捜しも始まるのですが、
人間の仕業とは思えない殺害方法という事で、主人公の本多一成は、早い段階で
「これは本当に人間が犯人なのか?」と疑問を持ちます。

この点もまた、先の「王様ゲーム」での登場人物達が、そういう発想は持たず、
とことん犯人捜しをしていたのとは違う点ですね。
 
王様ゲームのルールである
全員強制参加
王様の命令には1日以内に絶対に従う事。
命令に従わなければその者に罰が下る。
王様ゲームを途中でリタイアする事は絶対に出来ない。
これらの部分は同じです。

まぁ全体のストーリーの流れはテンポ良く、
主人公も「王様ゲーム」の時と同様に、
正義感が強く、心の優しい恋する少年で、それなりに魅力的ではあります。

王様ゲームって、たぶん、元々は「リアル鬼ごっこ」にインスパイラルされて書き始めたんではないかという気がしてたんですけど、
オカルトとも言い切れない不思議な話ですよね。
「リアル鬼ごっこ」も別にホラーだとしても、オカルトではないと思うんで、
どちらも元々ジャンルはホラーなんでしょうか?

ただ、この両作品では、やっぱり設定の無茶振りが、「王様ゲーム」の方が度を越してるじゃないでしょうか?

それで、犯人は誰だったのか?
そしてその動機は?という最後のオチの部分が、かなり無理矢理目で、ファジーで、
わかりにくかったものですから(私の記憶が正確であれば確か自分の意思を持ったコンピューターウィルスが犯人だったかな?)

この「王様ゲーム 起源」で多少なりとも、その消化不良感を解消してくれるのならば、
読んでみる価値はあるかもね。

ただし「王様ゲーム 起源①」読み終わった時点では、犯人像はまだ、まるでわかりませんが。