シャガール ダフニスとクロエー 普及版/岩波書店
¥2,940
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予約更新ですアオキラ

さすがに疲れ果て、眠くて眠くてたまりません! が、それでも本は読みたい・・・・映画は最近全然観れていないけど、本だけは読みたい・・・!

と思いつつも、最近は重厚な古典を読むのはなかなか厳しいモノがあるので

(疲れた時って、軽いものを読みたくなりません?頭使わなくていいやつ)


最近はアロマテラピー、手作りコスメ、シンプルライフ的なのを手に取ることが多かったのですが、

さすがに古典を読みたくなってきたので、読んだのがこちら。

読書メーターのメンバーさんが読んでいることが多い上に、

けっこうね、比喩としてこの作品は論文にも出てきますし。

『ダフニスとクロエー』といえば、


ダフニスとクロエー (岩波文庫 赤 112-1)/岩波書店
¥630
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↑こちらの、なんだかとっても古そうな岩波文庫が定番なのですが、

というか岩波からしかおそらく翻訳がないのですが、


岩波は岩波でも、私が読んだのはシャガールの挿絵つきのもの。
シャガール晩年の傑作リトグリフ全42点が収録されています。




↑の写真を見ていただければわかるのですが、

シャガール ダフニスとクロエー となっていて、ロンゴスと書かれていないので

シャガールがこの作品を書いたみたい・・・・(苦笑)

翻訳自体は、どちらも同じものらしいです。


『ダフニスとクロエー』は、古代ギリシャで紀元後2~3世紀に書かれたもの。
著者のロンゴス自身については、ほとんど分かっていないようです。

レスボス島で狩りをしていた「わたし」が、ニンフの森で目にした一枚の絵に描かれた、世にも美しい恋の物語が、この『ダフニスとクロエー』でした。

ラモーンという山羊飼いが、立派な産着にくるまったひとりの幼子を見つけ、彼をダフニスと名付けて育てることにします。

それから2年が経ち、ドリュアースという羊飼いが、たくさんの身元を保証する豪華なものに囲まれた、ひとりの幼子を見つけます。
なんと羊がその子に乳をあげていました。
彼女をクロエーと名付け、自分の子として育てることにします。


それぞれ山羊飼い、羊飼いとして成長した二人は、次第に意識をしだし、恋をするようになります。

もう最初っから分かりきったことなのですが、
この二人は二人とも、高貴な身分の血筋をひいているわけです。

接吻を交わしたり、互いに愛を誓ったり、初々しい恋をする二人。
クロエーに惚れる男性が出てきたりもして、彼女に贈り物をたくさん贈るのですが、クロエーはダフニスに贈れるものができたわ、と無邪気に喜んでしまう始末。

ダフニスとクロエーは、服を脱いで並んで横たわり、「牡羊が牝に、牡山羊が牝山羊にするようなこと」をしようとし、ダフニスは山羊の真似をしてクロエーに抱きつくも、それから当惑し、なんて自分は無知なんだろうと泣き出してしまいます。

それを見ていたリュカイニオンという女は、ダフニスを自分の情夫にしたいと前々から思っていたので、性の手ほどきをしてしまう・・・・

という、驚きの展開を迎えます(苦笑)

リュカイニオンはダフニスに、クロエーはきっと痛がって泣いたりするだろうし、血だらけになるかもしれないなんてことを言うものだから、
結局ダフニスは何もできず。

最初から分かりきっていた通りの展開、
ダフニスとクロエーの実の親が見つかり・・・・・

って、そこはわかるんだけど
二人を捨てた理由がまったく納得できない!

ダフニスの父親なんて、
捨てた理由が 「すでに3人も子がいて、もう十分だと思ったらダフニスを捨てた」

ですよ???

極度な貧困ならば、あるのかもしれないけど・・・・
むしろ、かなり裕福な人物。

しかし、そんなことを考えたからか、一番上の二人は同じ病気に罹って1日で死んでしまうという。

そこでダフニスに「そういうわけだから、ダフニスよ、お前を捨てたことをどうかうらんでくれるな、わしとて好んでそんなことを考えたわけではないのだからな。」

なんてことを言う始末。

いや、好んでやってるんじゃないか!!

と突っ込みたくなります。



古代ギリシャの文学って、悲劇の方が断然美しいので
個人的には違う展開の方が好きだけれど・・・・
たとえばピラマスとシスビーのような。

それでも非常に初々しく、みずみずしい恋物語なので
これはこれでいいのかもしれません。


シャガール ダフニスとクロエー 特装版/岩波書店

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こちらは特装版。高い!!!(;゚Д゚)!
潮騒 (新潮文庫)/新潮社
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三島由紀夫『潮騒』にインスピレーションを与えた作品が、この『ダフニスとクロエー』でした。

たしかにそっくり!