残念な人の英語勉強法/山崎将志
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ぱらぱらと捲っていくにはいい本。


勉強法は人によって合う、合わないがあるので鵜呑みにするのは危険かと思います。


残念な人の英語の勉強法について書かれている、わけではないです。

本当にごく一部あることはあるのですが、

普通に英語の学習法について書かれた本ですね。


残念な人の~~というのは、著者のシリーズ?みたい。



こういう類の本はそれこそ腐るほどあるので、どれもありきたりな内容になってしまう。

・・・・・と言いますか、そぉんな斬新な勉強法なんてあるわけがないから、当たり前なんだけども。


比較的この本は類書と差別化が出来ているなーという印象があります。


ネイティブがTOEICを受けても満点は取れない、とは確かによく聞く話ですが

実際に受験させて(といっても模試のようだけど)、その感想まで載せる人って実はあんまりいないよなぁと感じるのです。


また、発音にまるまる1章も割いているところが珍しい。

ただ、個人的に発音って文章にされてもちっとも面白くないんですよね。もっとも面白くない章になってしまっているところが残念。


そもそも日本人はなぜ英語ができないのか、というところから始まります。



まず、「白人アメリカ人に道を尋ねられたら英語で答えなければならない」という認識を日本人が受け入れていることに問題がある、と述べているのです。


うーーむ、たしかに・・・・・・・。


ただ、仕事で英語を使わないのならば、日本にいて一番英語を使う可能性があることが道案内、というね。




ネイティブによるTOEIC受験。参加者数は24人で、平均スコアは958点。

最低点は785点。(特に触れてないけど、これ、かなり問題!なんか私凄い英語できる気がしてきた。笑)


やはり、けっこう難しかった、という感想が多いようです。


リーディングセクションでは、後ろの方の問題のスコアが急激に下がっているそうで

読むスピードの遅いネイティブは時間内で全問解答することが出来ず、最後のほうであわてて答えを出したよう。


読むスピードが遅いネイティブにとっては(も?)、長文で苦労するのですね・・・・・。





とても共感できた点を幾つか挙げてみたいと思います。



1 あなた自身の「リテラシー」こそが英語ができるかどうかを最も左右するポイントだと思う。

  たとえば、What's new? と問われた時に困るのは、What's new? という英語が分からないのではなく、

  英語でどう答えていいのか分からないのでもなくて、話すことがないからである。




激しく同意。


苦労したことがある方、きっと大勢いるんじゃないかなぁ。


よぉーーーーく聞かれるんですよね。


でもね、そういう文化が日本にはないから。何を話せばいいのか自体が良く分からない。


毎日のうのうと生きて、変化のない日々で、刺激も何もないつまらない日々を送っている・・・・わけじゃないんだけどね。


女友達の「最近どう?」は=「.彼氏とうまく行ってる?」 なんだけども(笑)



2、英語が苦手な人ほど、試験前に単語リストや単語カードを使って、懸命に暗記していたという印象がある。


わかる!!


私も大学生に英語を教えている身だから英語学習者とは接する機会が多いのですが、

それはとても感じる。


+ 何度も書いて覚えようとする という印象かなぁ。



3、勉強をしているのにTOEIC730点を超えられない人は、勉強の仕方が正しくない可能性を疑うべき。


勉強を「しているのに」とありますが、まず本当に「している」のかがポイントなのかと思います。


個人的には、730点までは個人の努力とその継続でどうにでもなるスコアじゃないかと。


辛口になるけれど、これを取れない、となると単なる努力不足だと思っています。


じゃあ残された可能性は、と考えると必然的に「勉強の仕方」になるんでしょうね。



最近英語の勉強から離れてしまっているので、身を引き締めるためには

やっぱりこういう本、なんだかんだいいと思います。