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BBCのドラマ、オセローを観ました!


これまた3時間半と長め。

ほとんどメイクタイム時に観たため、・・・・・1か月くらいかかってる気がする!



字幕はやっぱりあったほうがいいので

英語字幕で観ていますが (イギリスで買ったものなので日本語字幕はありません~)

さすがにこの『オセロー』は聞きやすいですね!


ぜんっぜん気が付かなかったヽ(;´ω`)ノ

のですが・・・・・オセローを演じているのはアンソニー・ホプキンス。


か、顔が黒いからね、わからなかったよ・・・・・。

知らないけど、この俳優さん上手いな~~~と思いつつ観ていました。


イアーゴー: ボブ・ホスキンス

キャシオー: デヴィッド・イェランド

デズデモーナ: ペネロペ・ウィルトン


貞淑さを表すペネロペという名の女優さんが・・・・デズデモーナを演じる。

そして彼女の不貞を疑われ・・・・・


偶然だろうけど、何とも皮肉。



教科書的と言われるBBCのシェイクスピアドラマシリーズですが、やっぱりこういう古典的なのっていいなぁ。

演出は天下のジョナサン・ミラー。


こういうものが映画化されるならば、それはもう喜んで映画館へ足を運ぶのに!

ろくなのやらないんだもんねーー。



『オセロー』の映画は、まだオーソン・ウェルズのしか観たことがないけど

私は断然BBCのほうが好き。



BBCのほうがオセローの嫉妬がよぉ~~~く表れていました。


翻訳も少なくても5種類は読んで、軽く10回は読んでいるはずだし

原書も何回も読んでるけど


やっぱり・・・・映像としてオセローの苦悩が映し出されると見るに堪えないというか。

そうだよね、嫉妬、つらいよね、と思わず涙ぐんでしまいそう。



今回観てみてもっとも勉強になった点は、

冒頭でイアーゴーとロダリーゴーがブラバンショーの家に夜中に行く場面。



泥棒だ!お宅の御嬢さんはご無事か、

デズデモーナはオセローといまこの瞬間に同じベッドにいますぞ、という箇所ですね。


自分たちは悪意ではなくて、善意からブラバンショー閣下にお伝えしているのです!

と思わせるために、切迫した様子で言うんだと・・・・ずっと思っていのです、が!


BBCでは、二人とも思い切り笑いながら言ってるんですよね。

そっか、そういう解釈もあるのかぁ・・・・・・。






デズデモーナは、オセローが黒いけれど愛したのか。

それとも、オセローが黒いから愛したのか。


オセローは前者だと思い込んでしまったから、彼女の愛に対しての確信がイアーゴーの注ぐ毒によって揺らいでしまった。

人種的な問題が根強くあって、この悲劇は絶対にオセローが白人であれば起こらなかったはずなのです。


実際は・・・・オセローは、「デズデモーナはオセローを黒いから愛した」のだということに気付けなかったことによる悲劇なんじゃないかと思うのですよね。


人種的なコンプレックス。

それに付随する、結局は自信の欠如と溝なのでしょう。


でも、イアーゴーもコンプレックスの固まりのような人なのがまた悲しい。