- 東大の教室で『赤毛のアン』を読む―英文学を遊ぶ9章/山本 史郎
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文句なしに面白いです!!!(≧▽≦)
読んでた本を放置して
1日(正しくは半日)で一気読み☆
英文学がお好きな方、翻訳家志望の方、英文科出身の方には強くおススメします。
でも既に読んだことがあるって方のほうが多いかな~???
けっこう有名ですよね。
読まなかった理由としては
なんかこう、東大を全面的に押し出すようなタイトルがちょっと。 だったのと
赤毛のアンに興味がないから。
です。
『大学教授のように小説を読む方法』がお好きだった方は、きっとお好きじゃないかな・・・?
あれは確かアメリカ人が書いたものだったと思いますが、
これは翻訳が関係してくるので日本人だからこそ書けた本ですね^^
赤毛のアン以外にも、メインの作品としては
ホビットの冒険、大いなる遺産、高慢と偏見、ジェイン・エアが挙げられます。
アンとホビットがけっこうな文量を占めていますが
私はどちらも未読です♪
小さい頃にも読んでいません。
そんな状態でも、けっこうあらすじから詳しく説明してくれているので分かりやすい。
そして面白い。
著者は赤毛のアンとホビットの冒険の翻訳者でもあります。
だからこそ・・・・・・
翻訳にあんまり興味のない私でさえ
「はあああ!翻訳ってオモシロイ!!!!」
というのが正直な感想。
実際に翻訳したからこそ書ける(講義が出来る)んでしょうね。
改めて認識させられたのは、
小説内の人物は「創造」なのだということ。
この本は東大での英文学入門の1年生対象講義が基になっているそうです。
こういう授業って、ホント楽しいですよね。
講義を受けていて胸をときめかせられる学問を選べて、幸せ者だなぁと感じたり。
東大って言っても、
別に文学的知識や、どれだけ文学作品から読み取れるか・・・・・・なんて能力は入試では問われない。
東大でもやっぱ、基礎からやるんだなぁ、と妙に安堵・・・・。
イギリス人の「面白い」と感じるところに、文化の異なる日本人が同じように感じられるのか。
はいっ、では、どこが具体的に面白いのでしょう?
と、トールキンの「トロル」に対してしっかりと説明してくれているのが素晴らしい!
しかも面白い点が3点も!
2ページを使って説明してくれています。
なかなかないですよ、こんな良心的な本。
86~67ページの
『アン』のマリラの日差しをさけて座る場所があるということが述べられている箇所が凄い。
私ここまで出来ない・・・・。
鳥肌立ちました。
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『赤毛のアン』、読んでみたくなりました。
これは村岡訳です。
・・・・でも、これ大幅にカットしてあるようだから、これは避けたい。
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こちらが山本氏の翻訳です。
あれ。600ページくらい?
もっと長いんだと思っていました~。
アンはシェイクスピアが好きだとか言うしなぁ。
引用多いって言うしなぁ。気になる。
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↑
馬ですね☆
もう読んでから5年くらいになるし、そろそろ再読しようかなと思っています。
これこそ、それなりに英文学学んだ後に読むとまったく異なる感想を持ちそうですよね。
高校生の頃はガヴァネスなんて知らなかったし。
ジーン・リースの『サルガッソーの広い海』ももう1回挑戦したいですね。
最初つまんなくって、途中でやめてしまったので・・・・。
評判いいですよね。「あの」バーサの視点から描いたものです。