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まず最初に・・・・・・・私には合いませんでした、これ。
去年のベスト・ムービーに選んでおられた方を何人も知っておりますし
この原作をベスト・ブックに選んでおられた方も知っています。
絶賛!ブログをみかけることも多いのですが・・・・
その一方、(主に原作を)好きになれない!とおっしゃっている方も多い。
好き嫌いは相当分かれそうな感じですものねー。
私は嫌悪感を抱きそうなくらい、好きになれなかった作品だったので
すごく好き!という方は読まれないほうがいいかもしれません。
また、思い切りネタバレしますので、
これから読みたい&観たい という方は読まないでください~。
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原作は、私みたいな日本人書いたのなんか興味ないわよ(?)レベルでも知っています、
『告白』です。
未読です。
某ブロガーさん曰く、
「arixsさんは絶対嫌いだと思うよ~」
とのこと・・・・・・・。
うん、その通りでした。
この映画は原作にかなり忠実、ということですので・・・・。
いや、未読なんですけどね?
読みもせずに言うなよ!と思われる方いると思いますが
わざわざ読もうと思えません。時間の無駄だと思ってしまいます。
実はこの映画は、敬愛している大学の先生(映画評論家でもある)のおススメ映画。
その先生はこの映画をかなり評価されていました~。監督にもお会いしたとか。
教職をとっているなら、観るべき!映画の一つです。
「修哉」と「森口先生」に着目して、特別支援教育観点から観ると・・・・確かに興味深い内容。
監督と演出はとにかく素晴らしいと思います。
邦画は洋画に比べて音楽が・・・・・・と思う箇所が多かったけれど、音楽も印象的に使われていたし、
松たか子が凄かった・・・・・!
中学生たちを演じた俳優陣もみんなうまかったしね、
映画としては、かなりよく出来ていると思うんです。映画としては。
ただ・・・!
勝手に問題だと思っているのが、脚本。
いや、脚本っていうか、原作。
何度も言うけど、読んでないけどさ・・・・
どぉーして、こういう作品が・・・・ベストセラーに?
今の日本現代小説ってなに、こういうのが売れるの?ヽ(;´Д`)ノ
普段読まない人も、こういうのなら読むの?
と哀しくなります。
こんなスゴイ監督が、どーしてこういう作品を選んで映画にするかなー
他にもっといいのがあると思うんですけど・・・・・・・・・・。
全体的に・・・・なんですけれど、
リアリティなさすぎ。
なさすぎて、全然共感できません。
まず、学校の保健室に(週1とはいえ)教師の子供を預けていた、って出来るわけないじゃないですかー。
いやいや、ないだろ! と突っ込んでしまってその時点で興ざめ。
「私の娘が、このクラスの生徒に殺されました」
と、森口先生が告白する場面。
ふつうに考えて、いくら最近色々と問題視されている中学生という複雑で多感な時期の生徒とはいえ、
あんな反応をするわけがないだろう・・・・・・・・!
と思ってしまったり
エイズにしたって、中学生なら基礎的なことは知っているはず。
今エイズってデリケートな問題だからか、保健の授業でかなり徹底的教えていませんか?
どうやったら感染するのか、しないのか、
クラス全体があそこまで無知なわけがないと思う。
中学生って、あそこまで子供でバカ?
R15指定だったけど、中学生が観たら怒るんじゃないかなぁ・・・・・
中学生を、一人の人間として見てない気がしました、過剰すぎて。
森口先生のあとに担任になった寺田先生にしても、
あまりにも現実味ないなぁ・・・・・と。
熱血!なのは分かるけど
あんなふうに家に押しかけたりしたらだいたい学校で問題になるでしょー
親だって、やめてください!って学校に電話くらいするでしょー?
そもそも、自分のクラスの生徒の名前を出して、
「○○は心の病気なんだ!」って、クラスのホームルーム?
で言うとか、いやいや、それ、本当にやったら大問題だから!ヽ(;´Д`)ノ
修哉と、その母親の問題に関しても
正直なところ、あ、またこれか、という印象です。
発想がワン・パターンだし
虐待を受けてきた子や
特別な支援を要する生徒が犯罪者になる、と言っているようにも見えます。
これ、まずくないの?
「だから、仕方ないよね」と言っているようにも感じられて、
納得できません・・・・・。
最後にもう一度書いておきますが、
「映画としては」良かったと思います。
不満なのは、ストーリーです。
だーいぶボロクソに書いてしまいました。
この作品(特にストーリー)がお好きな方、すみませんでした