- 風と共に去りぬ (1) (新潮文庫)/マーガレット・ミッチェル
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大好きで大好きでたまらない作品の一つ、『風と共に去りぬ』。
シェイクスピアに出会ってなかったら、アメリカ文学専攻のゼミに入り、
この作品で卒論を書いていた確率がかなり高いです
珍しく、新潮文庫全5巻持っていますー。
映画も大好きなので、今年中には購入予定。
- 風と共に去りぬ [DVD] FRT-100/バーバラ・オニール/オリヴィア・デ・ハヴィランド/ヴィヴィアン・リー/レスリー・ハワード/クラ...
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なんてったって、500円☆
初めて読んだのは高校生のころ。
・・・・・ってしょっちゅう書いている気がするのですが、
高校生よりも大学生のほうが倍以上読んでるはずなのに
絶対高校生で読んだ本の方が大好き!と思える本が多いのはなぜー。
今回再読して、まだ2回目です。
でも4,5年空けて再読するのが好き。
原書も1000ページ超えるし、翻訳も5巻なのでさすがに全てを忠実に映画化しました!
とはなっていませんが、かなり頑張って忠実にしようとしているのは伺えます。(原作と映画である行動をとる人物が変わってたり・・・とかはしますが)
原作の細かい、けっこう地味な描写をしっかりと表しているのは流石です。
映画は特に黒人描写に気を遣ってますねー。
- ストーリーを簡単に説明すると、アイルランドの父と、ロビヤール家の血をひくスカーレット・オハラが南北戦争と、その後を生き抜く物語。
歴史ドラマとも、メロドラマとも、もう何とでも読めると思います。
初めて読んだ時には気付かなかったけれど、第1巻のかなり最初のところでも既に重要なことが明かされていたんですね~・・・結末が分かっているから、何だか痛々しい。
特に良いのが、2巻と5巻でしょうか。
2巻は南北戦争下が・・・・・ね。
周りの人々がどんどん、容赦なく死んでいく様子が耐えられない。
4巻あたりはちょっとペースダウンしてるなーという印象はありますが
5巻で一気に急展開。
ただねー・・・・
ちょっと辛口に言うと、
やっぱりこれは大衆小説。つまり、万人受けするってことなんだから仕方ないのでしょうが
特に4巻あたりの説明的な記述がやや多いのでは、と感じてしまいます。
友達の家にでも遊びにいきなさいよ、と母スカーレットに言われたウェード。
※ 以下は5巻からの引用です
「きょうは誰も家にいないよ」とウェードは答えた。「みんなお誕生祝いに行ったんだ」
(ぼくのほかは――みんな)と、口には出さないことばがほのめかされたのだが、スカーレットは帳簿に気をとられて、すこしもそれに気がつかなかった。
(ぼくのほかは)から気がつかなかった。
まで、要らないんじゃないー?
その後読めば、普通に分かるよねーーー・・・・?
というのが、凄く気になる。
つい最近講義でヘミングウェイ短編小説とか読んで、推測っ!!解釈っ!
を徹底的にやったせいか、この過剰な説明がかなり引っかかりました。
仕方ないんでしょうけど(´・ω・`)
5巻ラストは泣けます。
ラストは映画と同じです。
あそこで終わり・・・・・・って、先が気になってどうも腑に落ちない、という方も多そうだけれど
あれで良かったのかな。
最終的に熱望されて、アレクサンドラ・リプリーの続編が生まれるわけですが。
- スカーレット (1) (新潮文庫)/アレクサンドラ・リプリー
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↑これも持ってますー。
よくブックオフで100円で売られてるんですよね。新潮文庫で全4巻です。
これは完全に続編で、スカーレットのその後が記されています。
これも高校生で読んだけれど、もー、泣いた泣いた!
アイルランド問題はこれで初めて知ったし、ミッチェルが書いた続編ではないけど
そんなのもうどうでもいい!と思えるほどの完成度でした。
『風と共に去りぬ』を読んで、こちらを読んでないのはかなり勿体無いと思いますー。
何よりも大切なものに最後にようやく・・・・失ってから気付くことになってしまったスカーレット。
これって、今現実にも起こりえることだと思うので
自分は今スカーレットになってないか?と日頃から自問自答するようにしています。
日常生活にもっとも役立っている小説は、もしかしたらこれかもしれません。
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こちらもまた別の人が書いた作品、『レット・バトラー』。
これはブログ開始後に読んだので、こちら でレビュー書いています。
まあ面白くはあったけど『スカーレット』には到底及ばない・・・・・・・。
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こちらはフランス版・『風と共に去りぬ』と言われているらしい・・・。
鹿島茂さんの書評でかなり気になった本です。
いつかは読んでみたいなーと思ってます。
『風と共に去りぬ』関連書はまだ読んでないのもあるけど、ここ5年くらい色々と読んできました。
特に
- 『風と共に去りぬ』と『スカーレット』の舞台アイルランドを行く/横山 芳夫
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- 「風と共に去りぬ」のアメリカ―南部と人種問題 (岩波新書)/青木 冨貴子
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あたりが面白いかなーー??と思ってます
『メラニー』とか『メラニー・ウィルクス』とか出ないのかな・・・・・・是非、読みたいところですけどね。