サイラス・マーナー (岩波文庫)/ジョージ エリオット
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初めてジョージ・エリオット作品を読みました。


自分の専門分野より後の作品だしねぇ、まあいいやって・・・・・(言い訳。)


イギリス文学史には必ず登場する作家ですが、

イギリス文学専門じゃないと、けっこう知らない作家じゃないかなって気もするし・・・


正直に言うと、全然惹かれなかったから、です。


ブロガーさんでお好きな方もいらっしゃったし

つい最近レビューを読んで、「え、面白いの?・・・・読むー?」と、読んでみました。

1巻だからすぐ読んだんですけどね(笑)


今はこの岩波文庫でしか出版されていないのかな?

少なくとも、もっとも手に取りやすいのはこれでしょう。


うん・・・・岩波特有の堅さがありますねー・・・・。

あんまり好きじゃないな、この訳。


古いから仕方ないかーと思ったら、私が生まれた1988年刊。

古くないじゃーんヽ(;´Д`)ノ



まず驚いたのは、最初のジョージ・エリオットのサミュエル・ロレンス画の肖像画!


ジョージ・エリオットというのはペンネーム

本名はメアリー・アン・エヴァンズというれっきとした女性です。


が、この肖像画、男性に見えるんですけど・・・・・・・・・?



髪型とかオスカー・ワイルドっぽくはないですか???


ふぅむ・・・・・もしや、わざとか?

著者が男性であると思ったまま最後まで読んで、最後の最後に「え、女性だったの!?」となるためか・・・?

なわけないか。



けっこう男性っぽい書き方ですよー

と聞いていたので、どんな感じかな~~??と思っていましたが、び、微妙ですね・・・・。


女性か男性か、と聞かれると男性な感じかなぁ。


ただ・・・・これねえ、訳が堅いからより男性的に思えてる気もしますし。

サッカレーは男性が書いたものだと思ってたらしいですよね。

ディケンズは女性と感づいている感じがしますね、あとがきを読むと。


うーん、これは著者が女性だということを知らずに読んでみたかったな~・・・・・。



最初はそんな面白いとも思えず、退屈の一歩手前でしたが

後半に向かってページをめくる手急加速!


なんか色々可哀相なサイラス・マーナーだったけど、たまたま家に迷い込んできた少女のお陰で人生を取り戻していく・・・・といったストーリーです。簡単に言うと。


最後は「ええええええ!?」でした。


某氏、自分のしてきたことを棚に上げて、よく言うよねー。

という感じでしたけれど・・・・(´・ω・`)



自分の哀しみよりも愛する人の幸せを重視することが愛でもあるけど

なーんか違うっていうか・・・・

あの某氏(2名)は違うと思うんですよねぇ・・・・・・


ほんと、よく言うよ。



前半は(お金とられるあたりまで)

トルストイの民話っぽいなぁ~・・・・・と感じてました。


タッチが似てるかな、って。

ただ、あれは宗教色強すぎるのと、道徳的過ぎるけれど・・・・


後半は、なんですか、

ユゴーの『レ・ミゼラブル』とかですか?



何でもかんでもあれっぽいーと読むのって良くないですね。



ジョージ・エリオットはよくトマス・ハーディとかと比べられたそうです。

ハーディーはエリオットと比べて劣っている、と言われていたそうだけど

私はハーディのほうが好きかなー?

まだ『テス』しか読んでないので、もちょっと読みたいところ。

あと、D.H.ロレンスとかも、もうちょっと読んでおきたい・・・・



思っていたよりけっこう面白かったですー♪