悪女入門 ファム・ファタル恋愛論 (講談社現代新書)/鹿島 茂
¥756
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大学図書館のパソコンで卒論印刷中、ふと、読書メーターのお気に入りmemberさんの感想を読んでいました。

すると、いつも素敵な本を紹介してくださっている方が、これのレビューを書かれていたのです。

即、検索。

あったし!

しかも、今いる部屋にあるし!(笑)

というわけで(?)すぐに借りてきちゃいましたよ。

出会いに感謝っ好

なんか・・・・・「小悪魔になる方法」とか「モテ本」とか、そっちのニオイがするタイトルですが

そんなのではありません。

列記としたファム・ファタル(ひとまず、男を破滅させる運命の女としておきましょう)の登場するフランス文学の関連書です。

私はそーんなにフランス文学は読んできてないけど、

そっち系は好き。

いや、高級娼婦系は好きだけど、カルメンとかは苦手。 =『椿姫』はラヴ。

そちらがお好きだという方がけっこういらっしゃったので、興味がある方は読んでみると面白いかも♪

とりあげているのは11作品。

アベ・プレヴォー『マノン・レスコー』

メリメ『カルメン』

ミュッセ『フレデリックとベルヌレット』

バルザック『従妹ベット』

デュマ・フィス『椿姫』

フロベール『サランボ-』

ユイスマンス『彼方』

エミール・ゾラ『ナナ』

マルセル・プルースト「スワンの恋」

アンドレ・ブルトン『ナジャ』

バタイユ『マダム・エドワルダ』

えっと、私は、『マノン・レスコー』 『カルメン』 『椿姫』しか読んでいませんが・・・・

知らない(聞いたことない)作品でも十分楽しめる内容になっていました。

むしろ、「これ、読んでみよう!*」と思えるような感じです。

ファム・ファタルと言っても、様々なタイプがいることがよーくわかります。

「いいなー、なりたーい」とか、読んだら絶対に思えなくなるはずです。

小悪魔、レベルじゃないよね、これ。

悪女のレベルでもないし・・・・・

ファム・ファタルの共通点としてもっとも重要なのは

金銭への執着がないことを繰り返しあげています。

これには、ちょっとびっくりしたけれど、読み進めていくうちにそうかも~~と思わず納得。

一番面白かったのは『椿姫』ですね!


いや~もう、自分の読みの甘さを痛感させられ、そっかー、こんな風に考えるのねー!

と、目から鱗がぼろぼろぼろ。

あとはプルースト『失われた時を求めて』第1篇の「スワンの恋」。

嫉妬から癒されるために結婚をしてしまう男の話なんだとか。

『失われた~』は、自分の好みの作品ではないと思うけど、これは面白そうなので読んでみたいと思います~♪

一応、恋愛テクのようなものも載ってはいます。

確かにそーだよな~~と感じたのが、「スワンの恋」の「不在」のテクニック。

そこに存在するから恋に落ちるものなのだけれど、いないとわかったら、恋はもっと深まるものだ・・・・・と。

うん、そうですよね・・・・・・。

読んでみようと思ったのは

ナナ (新潮文庫)/ゾラ
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エミール・ゾラの『ナナ』です。

ゾラ。。読んだことないんですよね。

読んどくべきよねぇ。

あんまり惹かれなかったのですが、『悪女入門』を読んでみるとかなり好みでは!?

と気がつきまして。

でも、文庫で700ページって分厚いですねー。

悪党(ピカロ)が行く―ピカレスク文学を読む (角川選書)/鹿島 茂
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こちらは同じ著者のピカレスク文学の本♪

鹿島氏の本は、おもしろそーなのがけっこうあったので色々読んでみたいと思っています。



パリ、娼婦の館/鹿島 茂
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↑これは今図書館で予約中ー。
成功する読書日記/鹿島 茂
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↑これは今積読中ー。
パリの王様たち―ユゴー・デュマ・バルザック三大文豪大物くらべ (文春文庫)/鹿島 茂
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↑これは読んだことがありますね。

いろんな意味で凄すぎて、いっくら後世に名を残す文豪とはいえ、結婚相手がこういう人だったら悲惨だなぁ・・・・・と心底思いました。


えっと、でも、旦那にしたくないワーストはドストエフスキーです(笑)