- 聖書の名画はなぜこんなに面白いのか (中経の文庫)/井出 洋一郎
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手に入らなかったので、他大学図書館からお取り寄せしました
えっと・・・・・タイトルと内容があまり合っていないように思えます、はい。
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海外の美術館めぐりが楽しくなる!
と言っておきながら、別に美術館ごとになっているわけでもないし・・・・
単なる、聖書関連絵画の入門書とでも思って読んだらいいかなぁ。
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更に言うならば、メインは絵じゃなく、聖書です。
コンセプトはおそらくは「海外の美術館に行くときに持参する本」とかだと思うので、この薄さと文庫サイズなのかな?
それだったら致し方ないのですが、どうしても・・・絵がちっさいです。
でも、まあ、有名どころばかり扱っているのでみんな大体知ってる絵画ばかりだとは思うんですけどね。
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このサイズと厚さに、旧約聖書と新約聖書どちらも取り込んじゃって、内容的にもかなり充実してまとまっているのは凄い
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特に、最近ちょっとあまり触れていなかった旧約聖書。
「あー、そうだ、こんなのあったね!」 と思い出すこともできるし・・・・
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旧約聖書&新約聖書に登場する人物が絵に描かれた際の見分け方が載っているのが、新しい。
なかなかないと思います~。
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アトリビュートが載っているのはあっても、聖母マリアと「慈愛」の見分け方とか、こういう図が出てきたらアレですよー、とか、聖書のこのエピソードはだいたいこういう風か、こんな感じか、あるいはこういう風に描くことが多いですよ~~って載ってる本って珍しいと思うのです。役に立ちそう~。
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知らなかったこともちらほら。
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ミケランジェロの「アダムの創造」
↑ですね、こちら
から画像はお借りしました。
アダムと神のこの指の触れ合いが『ET』になったらしいですよ・・・・!
えぇっ、この絵は知っていたけれど、知らなかった!
この突込みがまた面白い。
この指で命を吹き込んだというのは、ミケランジェロの天才的な発明だと言っています。
聖書にはこういう記載はないんだそう。
『創世記』には「鼻から息を吹き込む」となっているようなのですが、
「これでは人工呼吸みたいでまず絵にならない」 と・・・・・。
うーん、確かにそうだわ。
人工呼吸って(笑)
キスシーンにも見えちゃいそうですよねー。
絵画のユーディトとサロメの見分け方ですが、
私はお盆に首を載せているのがサロメで・・・・・と思っていました。
いや、一般的にそうじゃないかな?
でも、パノフスキーの『イコノロジー』研究などによると、お盆に載せた首を持つユーディトもあるからそれだけでは足りないのだそう。
ではあとは・・・
ユーディトの場合は+首を切った剣を持つ
で見分けるのだとか。
古典絵画ではふつう、剣をもつ人間は正義を表すから。
サロメには正義はないけれど、ユーディトは正義ですものね。
更に、カルヴァリオの道とか、ゴルゴダの丘への道とかいわれる十字架を担うキリストでしが、
ヨハネ以外のマタイ、マルコ、ルカの福音書の記述では自分では十字架を運ばないんだとか!
・・・・でも、キリストがただ道をてくてく歩いていくのも芸がないので、
ほとんどの絵が『ヨハネの福音書』19章17節だけ採用して、十字架を背負わせているんだそうです。
しかも、本当はローマ時代の受刑者が持たされていたのは十字架の横棒だけで、支柱は前もって刑場に立たせてあったらしい・・・・。
それもまた、ヴィジュアル的によくないよね、と著者は記しています。
- う~ん、確かに・・・・。
- けっこう適当なんだなぁ(苦笑)
しょーこさんが以前読んだとおっしゃっていた、こちら。
- ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか (中経の文庫)/井出 洋一郎
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こちらは、大学図書館が近々入れてくれるそうです
たぶん来年になるけど、読みたいと思います~。
かなり蔵書数はの多い我が大学。
読んでも読んでも読みきれないよ~。
4年間もあれば、シェイクスピア関連は読み終えるだろうと思っていたのに、全然だし。
進学先にあるか分からないし、卒業までに出来る限り読んでおきたいと思います~。
↓にあるアフィリエイト3つは、著者がお勧めしていた本です。
面白そうだなー、読んでみたいなーと思ったのを選んでみました。
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象徴としての女性像―ジェンダー史から見た家父長制社会における女性表象/若桑 みどり
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- ハンドブック 深読みアート美術館/ロバート・カミング
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聖書は西洋文学を学び、研究する上では欠かせないものですので
自分の備忘録代わりにもなっていますー。
長くってすみません