アラジンと魔法のランプほか―新編アラビアンナイト〈上〉 (講談社青い鳥文庫)/著者不明
¥756
Amazon.co.jp

すっかり忘れていたのですが、この上下の2冊が家にあることを知りました。

中1くらいでものすっごいはまった、『アラビアン・ナイト』。

お陰で未だにイスラム教に興味があったりします^^

今はどうやら子供向けの青い鳥文庫で売られているのはこの2冊?のようですけども

私はもっぱら、青い鳥文庫の全7巻くらいの『アラビアン・ナイト』と、全4巻?の『アラビア物語』をひたすら読んでいました。

阿刀田高著の『アラビアンナイトを楽しむために 』も読みましたし、

『アラビアン・ナイト』の後日談に当たるこの『シェヘラザードの憂愁』も読みました。

シェヘラザードの憂愁/ナギーブ マフフーズ
¥2,940
Amazon.co.jp

そして、大人向けのバートン版『アラビアン・ナイト』も第1巻だけ読み、あまりの性的な過激シーンに驚きガクリ



青い鳥文庫は子供向けですので、このあたりは大幅にカットされています。

でも、今読んでもとてつもなく面白くって、やっぱりバートン版読もうかな~~という気になりました^^



前述のよう、もとは10巻以上あるものを2巻にまとめる・・・・とあって

相当吟味されたようですね。


上巻は

「アラジンと魔法のランプ」いわずと知れた、もっとも有名な作品。舞台が長安だったのが、まず衝撃だった記憶があります。

「アリババと40人の盗賊」小学校のとき劇でやったりしたけど、けっこうストーリー違ったりします。

「アブーシールとアブーキールの物語」アラビアン・ナイトの典型。善と悪の象徴。

「空飛ぶ馬」トロイアの木馬を知って、何故かこのお話を思い出したなぁ。

「ガラスの夢」すごく短い作品。敢えて入れたんでしょうね。

「シャマルダルの宝」物悲しいのだけれど、けっこう好き。


下巻は

「船乗りシンドバードの冒険」TDSのアトラクションにもなってますね。2人のシンドバードの物語。こんなに短くはなかった気がするのだけれど・・・・カットしてるのかなぁ。

「ハーシブとクジャクの王子の物語」このクジャクの王子がすごく好きでしたー。

「アランダス」なんか、よくありそうな喜劇(笑)

「ライオンと大工の話」これはストレートすぎて、ちょっと。

「バグダッドのゆうれい屋敷」すこーし似たようなお話が日本にもありました。

「イヌになった兄弟」これは好き。兄弟がイヌになってしまうお話しです。自業自得なのだけれど。

「カマル=ザマーン王子とブドゥル姫」アラビアン・ナイトの中でもっとも好きだった作品です。ああ、ロマンチックだったのねぇ・・・・・。


が収録されています。


「カマル=ザマーン王子とブドゥル姫」

「髪の木」

が一番好きだったかなー??(この上下巻にはありませんが)



アラビアン・ナイトは基本的に善は勝ち、悪は滅びる。

主人公は基本的に、稀に見る美女か美男子。

そして、その比喩も「満月のような~」とか「アネモネの花のようなくちびる」とか

そういうのがすっごく好きだった記憶があります。アネモネって何?って感じでしたが^^


基本的には、美しい男女がくっついて、アッラーの元に召される日まで末永く幸せに暮らす・・・・・んだけども

ハッピーエンドじゃないものも含まれていて

主人公は無残に死んでしまったりとか。

子供向きだからこそ、そういった作品もあるってことがいいなぁと思います。



久々に読んでも、面白かったです好



新編アラビアンナイト〈下〉船乗りシンドバードの冒険ほか (講談社青い鳥文庫)/著者不明
¥756
Amazon.co.jp