面白いほどよくわかる!心理学―恋愛、ビジネス、心の病まで、すぐに役立つ大人の教科書/渋谷 昌三
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いやあ、このシリーズの心理学のはほんと、わかりやすく、面白く、ためになりますねー。



表紙のクマちゃんが、またまた分かりやすいイラストで登場してくれます。


社会に出る前にぜひ、読んでおく一冊かも。

部下のいる立場の方向きの部分もあるんですけどねー。



言っていることは、「確かにそうだな」と思えることなんです。

人が無意識にやっていることがほとんど。


でも、それを心理学的に考え出すと――


人の気持ちも、自分自身の気持ちも理解しやすくなる気がします。

自分の長所も、短所も、見えてくるような気が・・・?




最近、親子間で殺人事件が多いですよね。

なぜ、そんな大切な人を殺してしまうのか。


カタストロフィー理論という心理現象が関係しているそうです。


相手に対して、愛があればあるほど、一度憎しみを感じるとそれも深くなってしまう・・・というもの。


つまり、恋愛に置き換えると

理想の人だわドキドキ

   ↓

そんな人だとは思わなかった!むかっ



となるんだそうです。あーーーわかる~・・・・相手は悪くないのに、勝手に期待しちゃうんだよね~・・・・。だから、恋人は他人だ!近くっても他人なんだ! と思っちゃうと、すんなりうまくいき気が。


この罠にはまらないようにするのは、


ショーペンハウアーの寓話を題材とした、ヤマアラシのジレンマ(名づけたのはアメリカの精神分析医ペラック)を知ってるといいんだそう。


冬の寒い日、ヤマアラシのカップルが身体を暖め合おうと身を寄せ合いますが、

接近しすぎてお互いの身体を傷つけてしまいます。


あわてて離れると、今度は寒すぎて凍えてしまった・・・・。


ほどよい関係がいいですね☆


ってことですねー、ああ、なんか、聞いたことあるぞ、これ。



言ってることは「そりゃそうだ」なんですが、「心理学」として見るとまた別物として見えてきたり


感情を心理学的に理解できたら、腹もあんまり立たなくならないかな?と期待。



さて、もうひとつ。


マンションで女性の、「誰か助けて!」という、鬼気迫る叫び声が聞こえました。

助けに行きますか・・・?



誰かが通報したら助かったかもしれないのに、

目撃者が多いほど、救援の手は少なくなるんだそうです。



人を助けようとする援助行動を抑えるはたらきが人間誰にもあって・・・


「自分が助けなくても、誰かが助けるだろう」責任の分散

「ほかの人も助けにいかないのだから、たいしたことはないんだろう」多数の無知

「もし助けに行って、何事もなかったら恥ずかしい」聴衆抑制


とかが挙げられるそうです。

・・・・これ、確かに、そのとおりだと思います・・・。


でも、知り合い同士の間だと「仲間を見殺しにするのは自分の気がひける」(愛他的自己像)と考えて、こうはならないんだそうですよ。


うん、確かにそりゃそうだよな・・・・・。