侵犯するシェイクスピア―境界の身体/本橋 哲也
¥2,100
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大学図書館のマイ・ページで「シェイクスピア」という語句を登録しています。

新刊が入ると、すぐ分かるわぁ~い


本橋哲也と言えば・・・・・私にとってはやっぱりこれ。
この間シェイクスピア入門書のおススメ、ってことでおススメしました

『本当はこわいシェイクスピア』です。

近いうちに再読予定です。

本当はこわいシェイクスピア (講談社選書メチエ)/本橋 哲也
¥1,575
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そして・・・・・『ポストコロニアリズム』。

ああ、これを書いた人だったんだ!びっくり

エドワード・サイードの『オリエンタルリズム』と同時期に読みました。

ポストコロニアリズム (岩波新書)/本橋 哲也
¥777
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著者はカルチュラルースタディーズとかいうのが専門らしく・・・(良く分からないです、すみません)

サブタイトル(?)が「境界の身体」。


もっと軽めのものかなー??と思ったら・・・・思いのほか、ちょっと難しめ専門書。

何故だか後半にいくに従って読みやすくなっている気がしました。


引き裂かれた文字――『ヴェローナの二紳士』と書記作用


コショウをよこせ――『夏の夜の夢』


兄弟の絆――『ヘンリー五世』


私を忘れないで――『ハムレット』など。


章のタイトルの付け方が面白い。


特に興味深かったのは、11章のホクロをさがせ――『シンベリン』と裸体へのまなざし


です。


また、結語の「シェイクスピアのテクストと向き合う」もかなり良いですね。



章ごとの最後に、参考文献を載せてくれています。

シェイクスピア関連書、映画等は勿論のこと・・・・


「ポピュリスト独裁者について」

「本質主義と構築主義について」


など、その章で触れた箇所の更に発展させた文献へ。

こういうの、とても役に立ちますキラキラ



また、シェイクスピア関連書には珍しい。(クリフ・ノートにはあったけど)

章の最初にクエスチョンが載っています。


マクベスとマクベス夫人それぞれの「孤独」の内実をどう考えるべきか?

召使いであるビサーニオの役割を、とくに手紙との関係で、どう考えたらよいか?


など。

このクエスチョンがなかなか・・・・難しい内容ですね。

講義のレポート課題でこういう本を読む人がいるかもしれないけど、

こんなテーマで書くのはなかなか難しいと思います。

最低卒論~とかかな。