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普段はこういうスペクタクル映画・・・・は観ないし、興味がないことが殆どなのですが・・・
トロイア戦争だし!
でも、わざわざ借りてくるのもなぁ。。。。と思ってたらでやってくれました
ただ、ちょっとあまりにも削りすぎた感じが・・・・。
冒頭で「原作 ホメロス」と出ましたが、うーん、違和感(笑)
原作っていうか・・・。
一応ホメロスの『イリアス』をモデルにはしたらしいですが、かなりベツモノだと思ったほうが良いとおもいます。
映画自体がトロイア戦争の神話性をなくし史実的に描くことを目的としているらしいので
文句を言ったらいけないかもですが
もーーーちょっと神々登場させたっていいのでは??
え、アポロンすら登場しないの?神殿だけ???
個人的には神々が登場するのが観たかった
もともと、このあたりの歴史って非常にややこしいですし
独学で「文学には必須だ!」と頑張って学んだところ。
これ、全く基礎知識がなかったら意味がわからない気がします。
何と言ってもウリは、ブラッド・ピッド(アキレウス役)の肉体美!!!
確かに相当鍛えたんだろうなあ、という筋肉なのですが(あんまり筋肉に魅力感じないし、細身のほうがいいっていうのもあるけど)
着目すべき点はそこではないと思うのです。
・・・・でも、殆どの人がブラピ目的で観ていそう。(ブラッド・ピッドだったら『ジョー・ブラックをよろしく』が名作)
批評家たちにはかなり批判されたらしいこの作品。
ホメロスとかギリシャ神話かじってたら、「ちーーがーーーう~~~~」と言いたくもなるかと思います。うーん・・・・・これ、『イリアス』に忠実にしていたら結構いい出来にはなったかもしれませんが。
トロイア戦争は長いこと伝説の戦いだとされていましたが、シュリーマンによって遺跡が発掘され
常識が覆されました。
スパルタ王の妻ヘレネー(ダイアン・クルーガー)に恋をして、奪ってしまったトロイアの王子パリス(オーランド・ブルーム)。
これによってヘレネーを取り戻そうと10年ものトロイア戦争が始まります。
ヘレネーは絶世の美女なので、さすがにダイアン・クルーガーはキレイ。
彼女の美貌で戦争を引き起こすことになる―・・・『ロミオとジュリエット』など、悲劇にも見えなくなりそう。
ヘレネーはもともと、神話では
ゼウスとレダの子供で、卵から生まれた、ということになっています。
ゼウスが女を口説くときによく使うのは「変身」。レダは白鳥が好きだったため、ゼウスは白鳥となって言い寄ります。
よって、卵から生まれる・・・・。ヘレネーは不死身とされることが多いです。
そりゃーー、美人なわけがない。
更に、パリスがこんな運命を生きなければならなくなったのは
「パリスの審判」があったから。
ヘラ、アテナ、アフロディテの3人のうち、誰がいちばん美しいかを選ばないといけなくなった、アレです。
結局パリスはアフロディテを選び、「もっとも美しい女を与えよう」と約束する――
その女性が、ヘレネーです。
なのでヘレネーとパリスを簡単に怒るわけにはいきません。
もともとゼウスは「人が増えすぎちゃったなぁ」と戦争したがってましたし・・・・。
因みに「トロイアの木馬」は『イーリアス』には登場しません。
見落としただけかもしれないけど、カッサンドラはどこにいったーーーー!
カッサンドラくらい登場させて欲しかったよ・・・・。
結局神話と歴史の境界線がよくわかりませんが
この戦争は神話ナシで歴史だけ、じゃつまんないと思います・・・・。
スペクタクル映画としては良かったけど、
うーん・・・・ちょっと残念な感じでした