シェイクスピアのタバコ―紫煙とイギリス・ルネサンス (TASC双書)/青木 芳夫
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シェイクスピアと、タバコ・・・・。

シェイクスピアほど前の時代になってしまうと”何がこの時代にあって、何がまだなかったのか”というのが分からない。勉強しているけれど、「そっか、品種改良で今と違うんだ・・・・!」とかなったり、よくありますうーん


とある本でジェイムズ1世が国王として初めてタバコの反対論を発表した、と知り、気になったのが――

「シェイクスピアにタバコへの言及ってまーーーーったく、ないよ?」

ということでした。


シェイクスピアならば、反対ならば反対で書いているはずなの。

きっと彼ならば、道化にタバコの有害性とか、その行為をする人間の愚かさを語らせる気がするんです。

でも、私の記憶だと、1箇所だって、ないよ・・・・?


これ、凄い研究になるんじゃ・・・?


とか思ったのもつかの間。

ああ、あったんです、こんな本。ちっ。顔


シェイクスピアがスモーカーだったのかどうか、とか多数研究されている、とこの本には記されているけれど

正直メジャーな研究ではないと思います。

だって、見たことないもん。(100冊は読んだけど、とりあえずそれにはなかった・・・)



さあて、どんな内容なのかしら!

と楽しみ読んだけど、正直うーん・・・・・カピバラ


まず、著者が何をしている方なのかが全然分からないし、何の目的で書かれたのかがわかんないよー。

参考文献の本の量も凄いし、シェイクスピアの研究家?と思ったらなんか違う。


京大文学部卒業されていますが、財団法人たばこ総合研究センター特別研究員、なんだそう。

ん???sao☆

で、タバコ関連の本も出版されているんですよねぇ・・・・良く分からない。



やはり考えるところは同じようでして、

ジェイムズ1世の世代になったらタバコについての言及を控えるか、せいぜい道化に語らせるくらいにすべき。


でも、それだとエリザベス1世の時代は・・・・?説明がつかない。

うーん、分からないなぁ。

タバコの有害性に気がついていたのかしら。

喫煙者に対して、それを言い出してたら客足が遠のくから?

触れないのが一番いい、と思っていたのかなぁ・・・・・。



『ヘンリー四世』の第一場第三幕で嗅ぎタバコ?と思われる箇所があるそうです。

「人さし指と親指の先で香辛料をつかみ、そいつをひっきりなしに鼻先に押しつけたり、離したり」


ホットスパーが言っています。

でも、ブルックスによれば

「間違いなく、当時一般的だった薬用の粉末香料で避けがたい体臭を抑えている神経質な伊達男がよくやったジェスチャーであって、嗅ぎタバコではない」


んだそう。

うーん、でも、これが仮にタバコだったとしても、シェイクスピアがどう思っていたかなんて分からない。



気になるなー・・・・・。

私は今まで一度もタバコは吸ったことないし、タバコのニオイで頭痛くなるのでニガテです。

今のタバコは良質のフィルターがあるからいいけど

この時代のタバコって・・・・・・きっと、ものすごく身体に悪そうだな。