服飾の歴史をたどる世界地図―現在のスタイルになった、意外なルーツと変遷とは? (KAWADE夢新書)/辻原 康夫
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アメンバー限定でちらっと書いていましたが、服飾学(の一部)を必死になって勉強していました。


服飾史の入門書としてはかなり良いんじゃないでしょうか^^

雑学、と言っちゃえば雑学ですけれど・・・・。


スカート、コルセット、下着、ネクタイ、アクセサリー、香水etc...


アイシャドウの歴史なんてとても興味深くって

まだまだ歴史が浅く、60年くらいらしいです。


ドレスの歴史なんてものもありまして、ペルチュガタン、パニエ、クリノリン、バッスル・・・・とイラストや肖像画がちゃんとあるためにとても分かりやすい!


映画なんか観られる方だったら、「ああ、あれね!」と特に楽しめるんじゃないでしょうか。


クリノリンっていうのは『風と共に去りぬ』のスカーレットが映画の冒頭で着ているようなドレスのこと。

スカートの中でもかなり膨らんでいるタイプです。最盛期では、直径6メートルですって。・・・・笑えますね。


面白い逸話もたくさんあって、楽しいっ!nipa*


ロンドン万博に掃除機がお目見えしたときも、女性のスカートの裾がモップの役目をしちゃって

床を常に磨いてしまったために

掃除機の出番が無かった・・・・・・・


ですってうっ・・


うーん、ほんとかどうか分からないんですが

まず、婦人方のドレスの裾は間違いなく汚れていたんでしょうねぇ・・・・。



セーラー服は元は水兵の制服で、襟を立てれば音が聞こえやすいから、というのは有名な話ですが。


それ以外にも同じくらい有力な説がひとつあるそうです。

それは、いわゆる汚れた髪のための、後ろのよだれかけ。


長く船に乗っているために髪は洗えない。当然汚れるため、


すこしでも服の汚れを防ごう・・・・


と髪をおさげにして(!)汚れ防止のために襟をつけたんだそう。


うーん、画期的・・・・かもしれないけど、ちょっとあんまり考えたくないかも。


因みに学ランも陸軍の戦闘服が元らしいです。


それを聞くと、ブレザーのほうがいいなぁ・・・。



チャイナドレスやサリー、チマチョゴリなんかも載っています。(この3つ、なんか好き・・・・)

チマチョゴリってチマ(長い巻きスカート)とチョゴリ(短い上着)なんですねー!


これもまた女性だけのものではなくって、チョゴリは男女兼用でチマも男性の礼服のひとつだったそう。


著者はもともと服飾専門ではなくって「地誌研究家」だからか

全体的に世界地図多めでとても分かりやすい。



服飾系のこういうライトな本ってあんまりないため、読みモノとしていいんじゃないかなー

と思いますキラキラ