予告していた通り、フランス文学 、アメリカ文学 に引き続き今回はイギリス文学です。
自分がイギリス文学専攻ですし、やっぱりいちばん好き・・・・なので一番楽しみしていた本
ドイツ文学が今積読中。
ロシア文学は今予約中です。また読んだらレビュー書きますね。
イギリス文学は計74作収録されています。
読んだことがあるのは、シェイクスピア作品(ここでは計7作)、『失楽園』、『ガリヴァー旅行記』、『高慢と偏見』、『ジェイン・エア』、『嵐が丘』、『ジキル博士とハイド氏』、『テス』、『闇の奥』、『ピグマリオン』、『チャタレー夫人の恋人』の17作??
うわぁ・・・・なんか、拍子抜けするくらい少ないね・・・
えーー、こんなもん??
私けっこう読んでなかった、っけ・・・??
ふと思ったのは・・・ここで選ばれている著名作は読んでないけど、その著者のほかの作品は読んでいるパターンがとても多かったこと。
あれ?でも、それって損していそう。評価されているってことには何かしら理由がありますしね。
サマセット・モームの『月と6ペンス』は積読中です。
読みたいなーと思っているのは・・・
ヴァージニア・ウルフの『ダロウェイ夫人』(『波』は読んだことあるけど・・・彼女、ニガテなんだけど・・・)や、ディケンズの『デイヴィット・コパフィールド』、『二都物語』。特に『二都物語』のあらすじを読んで、読みたい!!となりました
オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』も読みたいんだよねぇ。近いうちに『サロメ』等も読むつもりです。
あと・・・いい加減読んでおこうよ、と思うのが、チョーサーの『カンタベリー物語』。と、エリオットの『荒地』です。
イギリス文学専攻なのに読んでないって・・・かなり恥ずかしいことなので
シェイクスピアが最多で7作!!そんなに紹介されているのが個人的に嬉しい
大抵こういうのって歴史劇は『リチャード3世』なんだけど、『ヘンリー4世』でした。フォルスタッフいるからだね(笑)
やっぱりこのシリーズはとても面白くって・・・
初心者から上級者まで楽しめる!!といった内容になっています。
目次にまでその文学のあらすじが書いてあったりして分かりやすい上に、名言が引用され、編集者のコメント付きという丁寧さ。
前回「文学用語が覚えられる・・・」と書きましたが、今回読んで更に思ったのが、一般的な解釈+最近の研究がどうなっているかまで載せてくれていること。
親切ーーー!!楽しい~~!!
そして、アメリカ文学と同じく現代文学もしっかりと載せています。
食わず嫌いしている部分が多い分野だけど、絶対好みだと思ったのがグレアム・グリーンの『情事の終わり』。
いつになるか分かりませんが、読もうと思います。
『指輪物語』や『ナルニア国物語』も載っていましたよー。
それにしても、もっと古いのかと思ったら・・・・1950年頃。あれ??全然古典じゃないんだ?
『タイム・マシン』で有名なウェルズですが、
彼の思想がなんと、日本国憲法に影響を及ぼしたんですって。しかも、戦争放棄の部分に。
それを聞いてウェルズなんて読んだことないくせに思わず嬉しくなってしまいました・・・・。
ほらね、文学だって、役に立ってるのよっ!!!
文学なんて何の役に立つの??とか言われたりもするので、ちょっと一言。
わかってもらおう・・・・とは思わないけど、言われたくないよね・・・。
今回気になった言葉です。
「本の世界では物事が説明されるが、実生活では説明なんかありはしない。
人生よりも本を好むという人がいるが、驚くにはあたらないと思う。
本は人生に意味づけしてくれるものだからだ。」
バーンズ著 『フローベールの鸚鵡』より
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