原題 A Good Womanマイク・バーカー監督スペイン、イギリス、イタリア、ルクセンブルク、アメリカ5カ国の合作映画です。


 スカーレット・ヨハンソン主演。最近、全然意図していないのに彼女の映画よく観ている気がします。

 この間見たリンクママの遺したラヴソング と、スカヨハの性格は正反対・・・・なのに、似ている箇所があるんですね。たまたまかなー。


 なんと、あのオスカー・ワイルド『ウィンダミア卿婦人の扇』が原作なんですって行く

 オスカー・ワイルドって・・・恥ずかしながら『サロメ』も『ドリアングレイの肖像』も読んでないし・・・。読んだことあるのって『幸福の王子』くらいかなぁ、でもこれ誰でも子供のときに読んでるでしょうね。

 是非とも読んでみたいと思います。


 この原作の名の通り、キー・ポイントとなるのは「扇」です。

 舞台は1930年代のイタリア、アマルフィ

 この町は世界各国からやって来た上流階級の人々が、ひと夏のバカンスを過ごす高級リゾートとして知られています。

 メグ・ウィンダミア(スカーレット・ヨハンソン)と、彼女の夫ロバート(マーク・アンバース)も、この地を訪れます。

 手袋屋でプレイボーイのダーリントン卿(スティーヴン・キャンベル=モア)と出会い、彼は一目でメグに夢中になってしまい、早速アプローチ開始。

 でも、愛し合っている若夫婦はそんなアプローチに見向きもしません。

 一方、ロバートは多くの男性遍歴を重ね、アマルフィの女性陣からの嫌われ者ミセス・アーリン(ヘレン・ハント)と出会います。

 急接近するこの二人は、瞬く間に社交界の噂の的に・・・・。

 しかし、妻であるメグはそのことに気付いてはいません。

 そこに目をつけたダーリントン卿。

 多少卑怯なまねをしてでも、彼女を手に入れたかった・・・・

 まんまと彼の策略にはまり(そんなに悪事ではないのですが)二人の関係を知らなかったのは妻の私だけ、と悲嘆にくれます。

 ひたすらロバートを愛するメグ。清純で、愛らしく、ダーリントン卿が思わず惚れてしまうのも頷けます。

 但し彼女には”個性”ってものがなく、ミセス・アーリンにもそれを指摘される。

 服も、目立たないよう・・・人になんて言われるか分からないわ、と当たり障りのない地味めなものを選ぶ。

 実際それが逆に彼女の美しさを引き立てているし、何事も人に任せるまま・・・タイプに見えたのですが、結構意思はしっかりしているタイプ。

 上記のあらすじで終わるんだな、と思っていたら・・・・これじゃあ終わりません。

 見所はこれから。

 「まぁ・・・・・よくある話よね~・・・・」って、若干冷めた目で顔 じー観ていたら。

 あれ、騙されました。

 90分と短めの映画ですが、よくまぁ90分で抑えられたなぁ・・・。うまくまとまってます(´-┃

 

 個人的にはママに遺したラヴソングよりも、好きかな。

 ミセス・アーリンを口説くタピィ役にトム・ウィルキンソン。彼、真珠の耳飾りの少女」でスカーレットと共演してるんですねミニピースこれ、まだ観ていないので観てみたい・・・。「オスカー・ワイルド」に出演している彼がこれに出演・・・ってなんだか面白い。

 先ほども書きましたが、この映画でスカーレット・ヨハンソンはニューヨーク社交界の華の清純派。貞淑な優しい妻であり、夫より数歩後ろを歩くような典型的よき妻って感じです。

 ブーリン家の姉妹でも心優しいメアリー・ブーリンを演じていたし・・・

 あれ?スカーレット・ヨハンソンってセクシーでフェロモンむんむん女優さんだと思い込んでたんですが、違う・・・?

 逆にそういうタイプの映画のほうが観たことないです。でもマッチポイントのノラはそういう役でしたね。これ、面白かったです。

 

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