今日は暖かいみたい・・・太陽

 英会話やら、飲み会やらなんやら今日はあるので、明日、明後日はみっちり勉強するつもりです。


 数日前からまた院試対策本格化させて(るつもり・・)ます。

 卒論もすこーし形が見えてきて一安心溜め息



 私はもともと日常生活にかなりの幸せ感じられるタイプだけれど、人が何に幸せを感じるか・・・なども知りたい。

 価値観って様々ですが、それによって違う見方の幸せを感じられるかもしれない。


 そこで、ずっと気になっていたアランの『幸福論』を読んでみました。


 読み始めてすぐ、思ったことは

 これ、「幸福論」じゃない・・・・


 ってこと。いや、「論」じゃないよ。論じてないよ。

 (いい意味で)全然堅くないし。そして、かなり詩的です。


 岩波文庫の解説にも”アランは論じてない”と書いてあります。

 日本でもっとも馴染みのあるタイトルが幸福論だったために統一させたそうです。


 著者アラン、本名エミール・シャルティエ。フランス人です。

 原題を訳すと「幸福についてのプロポ」となります。

 

 だから「論」ではないんですね。

 「プロポ」、これは哲学断章のことらしいです。紙葉1枚2ページに書かれた断章で、アランの作り出した文学形式。毎日2時間を欠かさず、修正することもなく一気に書き上げた。だから、勢いがあるのかな。

 「世界中でもっとも美しい本である」とアンドレ・モーロワが言わしめた一冊。

 これを美しい、と思える人ってとても素直で純粋で、心が清らかな人なんだと思います。



 世界三大幸福論のひとつである(らしい)本書。

 ちなみに、他2作はラッセルとヒルティらしいです。ラッセルの『幸福論』は読んでみたいなー。



 ウィキWikiですと

 「健全な身体によって心の平静を得ることを強調。すべての不運やつまらぬ物事に対して、 上機嫌にふるまうこと。また社会的礼節の重要性を説く。」

 となっています。まぁ、確かにそうなのかもしれないけれど・・・・ちょっとこう短文にしちゃうと違ってくる気がしますあせあせ


 悲しみは、人に言うな。

 人は幸福にならなければならない。


 アランが述べていることは、ごくごく当たり前のことです。

 だからこそ”幸福論”というタイトルに違和感を感じるんだけれど、たまにはこういう本を読むことも必要だなぁと。


 夜、ベッドに入る前に温かい格好で1ページ1ページじっくりと味わって読むべきなものに感じました。

 私のように一気に読みきっちゃう人向きではないですね。


 長くなりすぎるので載せられませんが、t特にいいなと思ったのは

 46 王さまは退屈する

 60 慰め

 です。興味のある方はどうぞ。



 幸福になることはまた、他人に対する義務でもあるのだ。


 まず、幸福になりたまえ。

 なぜなら、幸福は平和がもたらす結果ではない。

 幸福とは平和そのものであるから。


 楽観主義(オプティミスム)者であるアラン。

 本著にも記してあるよう、周囲の人間から責められることもあったようです。

 きれいごとすぎる、という主張や批判ももっともだけど、人に好かれるのはこういう人なんですよね。

 見習わなきゃ。


 幸福の根本って、やっぱりこういうことなのかな。

 こんな風に生きられたら、絶対に幸せなことは確か。


 ラッセルと是非読み比べてみたいと思います。

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