- 何とも気になるタイトル。レビューは書いていませんが、『大学教授になる方法』を読み終わり、こちらも読みました。こちらはまた違った感じ・・・すっごく参考になりました。
なっかなかこういう本ってないし、あまり情報公開もされていないのでためになります。
博士課程に、大学教授。興味がないと言えば嘘になります。
今回はアメリカの大学院との比較もあります。
前作の『大学教授になる方法』で、若者に冷水を浴びさせることになるのでは、という指摘も多々あったようですけれども、それくらいで良いのでは・・・と思いますよ。「現実」見せなくってどうするの。「給料良さそうだし」でその道志されても困るし
鷲田先生の前著を読んだ方から「先生のお陰で大学教授になれました!」という嬉しい知らせが入る一方、質問事項を長々と書き連ねた手紙やメールが届いたりするそうです。
いやー・・・そもそも、赤の他人が大学教授にタダ働きさせていいのと思ってしまいます。
「先生のお考えに、共感いたしました」
「自分の考えの甘さを認識しました」 だとか
「私も大学教授を目指そうと思います!」
なら良いと思うんですが、質問って・・・・どうなんだろ、先生だってお忙しいはず。
しかも驚いたのが、息子の相談をしにくる親。しかも、電話。
いやー・・・・その時点で大学教授になんてなれないと思うよ、うん。
著者の鷲田先生も、就職でかなり苦労されたようです。だからこそこういった本が書けるんでしょうね。
なんだか、この就職難の時代でも、こういう世界よりマシじゃん、と思ってしまいました。
文型の大学教授など、大学の研究室にいないほうがいい。
研究室における資料など、たかがしれています。
研究費が幾らか出るといっても、そんな微々たるカネじゃ研究成果が出ないんだそう。いや、出た例があまりないのだそう。
・・・・結局、自腹。
教授ってタイヘン!
かの有名な吉村作治先生なんて、(後半に鷲田先生との対談が載っています)
年間書物に400万くらい使っているそうです。専門書って特に高いしねー・・・・。
著者の鷲田先生は、やっぱり哲学がご専門だそう。
こういう類の本でもやっぱり専門が必ずどこかしらに滲み出るものですよね。
比喩に専門分野がやはりどの方でも出てくるので、敢えて一切予備知識ナシで著者の専門を当てる、とかするのも楽しくて好きです
ヴィトゲンシュタインが出る辺り・・・哲学ぽいよね。カントやデカルトだったら誰でも出すけど。
そして、先生が今お勤めになっている某大学。
うちからものすごーーーく近いです。車で10分かかりません。
いえ、大学に車で向かうときに毎回必ず通りますとも。そもそも、先日この大学院の説明会にも行ってきましたもの。
お会いできる機会があればいいなー。
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大学教授や、大学院生って、”好きなこと”を目いっぱい勉強しているわけでしょ。大学生だと、「好きなことを勉強している」と思えている人なんて1割もいないはず。
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