大切なことは、みんなギリシャ神話から学べる。

 ギリシャ神話に学ぶ成功法則。

 

 絶対、役に立つ仕事と人生に活用できる新しい神話の読み方


 とても斬新な本でした。『使える!ギリシャ神話』ってことで・・・単にギリシャ神話と書いてあったから読んでみたのですが、これは凄い。

 これのアフィリエイトはなかったのですが、斉藤孝さんって『声に出して読みたい日本語』の著者の方なんですね。


 簡潔に説明させていただくと、ギリシャ神話を日常生活(すなわち、仕事)に活かそう!といったものです。もう、目の付け所が違いますよね笑これ、おっもしろかったです。


 ギリシャ神話に最近どっぷりとはまっているため、特に面白く感じたのかなはてなマーク基礎的な知識があったほうが当然、理解度は増しますが難解なものではなく気軽なビジネス書としても読めますあげ


 本を読むメリットとしては、勿論その行為自体が私はたまらなく好きなのですけれど・・・未来を予測できる。それは映画や漫画、ゲームで養うというのはかなり難しいのではと思っています。


 ギリシャ神話の神々はたくさん登場しますが、どの神々も人間よりも人間らしい。著者も指摘しているよう、ギリシャ神話には人間の全ての失敗が登場するのです。

 「あー、これ、きっとこのままいったらきっとゼウスみたいになっちゃう・・・」などと考えられたら、人生はきっとより楽しく、豊かなものになるはず。


エディプス・コンプレックス。

フロイトがギリシャ神話の「オイディプス王」を元に作った造語です。これは簡単に言うと父を殺し、母を犯すであろうとの神託を受けたオイディプス王がそれを現実にしないために様々な策を取ったのに、結局その神託通りになってしまった、というものです。


 このように、他の神々からでも「○○・コンプレックス」が引き出せるのでは?

と著者は考えています。

 なるほど、これ、とっても面白そう。誰でも無意識にこのことは考えていると思いますが、敢えて意識してやってみると凄く面白い。

 

 長くなってしまうのであらすじは割愛させていただきまして、ギリシャ神話にはミダス王という人間が出てきます。

 ディオニュソスという葡萄酒の神に望みをひとつなんでも叶えてやろう、と言われ・・・欲深い彼は「自分の手に触れるものを全て黄金に変えて欲しい」と願いました。

 このパターン、ギリシャ神話にはよく出てきます。ギリシャ神話に限らず、願い事を神に尋ねられ・・・という話は多いですよね。


 さて、その願いを叶えて貰ったミダス王。

しかし・・・・それで幸せでしょうか?黄金、金銭が全て?やはり願い→金 と真っ先に出てくるミダス王は極端な例だとは思いますが、この後この願いを取り消してくれ、とディオニュソスに頼み込むことになります。

 それは何故でしょうかはてなマーク

 かなり単純な答えです。

 これにより、何を学べるか・・・?これは非常に分かりやすい例ですが、教訓的だなーと思いますとんすけ


 ギリシャ神話って海外の古典文学には物凄い頻度で登場します。さすがに、日本の小説や海外のでも近代小説だと出てこないことが多いですが。。。

 でも、現在の日常生活にでもギリシャ神話の影響は計り知れない。


 例えば、ナルシスト。正しくはナルシシスト。意味の解説はいらないですよね?

この言葉はギリシャ神話に登場するナルキッソスという美青年からきています。

ニンフのエコー(エコーという女のニンフ)が彼に惚れてしまうが、彼女は口をきくことが出来ない。省略させていただきますが、ゼウスの正妻ヘラの怒りを買って口を利けず、オウム返ししか出来なくなってしまったのです。だからこだまを「エコー」というようになったのだけれど。

 当然、叶わぬ恋。多くの女性が恋に落ちるものの、ナルキッソスは全く興味を示さず・・・その女たちを傷つけたんな、ムチャクチャな)罰として自分の姿に恋焦がれる魔術をかけられてしまいます。

 ・・・・これこそ、叶わぬ恋。

 やがて衰弱してきた可哀想なナルキッソス。川を渡ろうとする時に「ここにいたのか!」と川に落ちて死んでしまいました。

 更にいうと、その傍に咲いていた花(水仙)がナルキッソスと呼ばれるようになった、と・・・。

 


 またオードリー・ヘップバーン主演のマイ・フェア・レディ。元祖シンデレラストーリー。私自身も大好きラブラブなのですが、これも元はと言えば、ギリシャ神話からきています。

 ピグマリオンというキプロスの王がいました。彼は現実の女性に絶望してだったら自分で作ってしまおうと愛と美の女神アフロディテ(英語名ヴィーナス)を想い慕って象牙で像を作り上げました。彼はその像を本気で愛してしまった・・・。(だって思い切り自分好みの女の像ですしね)それで自分の妻とまで言い出す始末。


 最終的にアフロディテにその像を本当の人間の女にしてもらうことになります。

 この神話を基にして劇作家のバーナード・ショウが『ピグマリオン』という戯曲になり、更にそれがミュージカルとなり、オードリー主演の映画となったのです。


 こう見ていくと、突っ込みどころ満載ながらもかなり!面白いのです。

 正直なところ、文学やるならギリシャ神話は避けて通れないと義務感で勉強?読み?始めたのですが、いやぁ、面白いですねこれドキドキ


 単なる娯楽として読んでも十分に楽しめるけれど、これをビジネスとして活かそう。自分と神々を重ねあわせよう。

 ビジネスについては疎いですが、かなり納得の出来る内容でうまくまとまっています。

 タイトルからはこの内容はちょっと分かりにくいですが、かなりおススメですニコニコ

 


 


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