お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、端っこに読書メーターのグラフやら何やらを入れました♪(やり方、よく分からなかったんですよね・・・完全なるアナログ人間です↓)

 これ、便利なんです。

 読んでる本とか、読みたい本とか、積読本までメモできます笑

 

 あぁ、またこの本もアフィリエイトがありません。写真は、仕方ないので↓でお願いしますあせる



 片っ端から”シェイクスピア”と付けば読んでるので、もう50冊くらいはシェイクスピア関連の本は読んでいると思うのですが・・・思わず惹かれたこのタイトル。

 しかもね、『シェイクスピアと日本人』なのに、著者がイギリス人なんですよ。イギリス人から見たシェイクスピアと日本人だから、目の付け所がやっぱり違います。

 この本を中山理という方が訳しているのですが、これが翻訳じゃなかったらもっと素晴らしかっただろうに・・・と思わずにはいられません。別に翻訳にケチをつけるとかそういうことでなくて、もしこの文章を母国語でない日本語で執筆したとしたら凄くない!?と思って表紙を見ると・・・・あぁ、やっぱり翻訳かぁ、と若干がっかりしてしまっただけです汗


 原題はWas Shakespeare Japanese? で、直訳すれば『シェイクスピアは日本人だった?』ですね。

 何とも、衝撃的なタイトル。

 インパクトは訳したことで減少したものの、タイトルに惹かれて読んだ私のようなのもいますし、それは別にいいんじゃないかと思います。

 ただ、シェイクスピアは日本人だった?って、『ハムレットは太っていた!』という本もあるのですが、それとどうも被りますね・・・。(こちらは大分前に読みました)

 

 日本人にとってシェイクスピアとは一体何なのか?


 著者はまえがきの1文でいきなり、こう切り出しています。

シェイクスピアは、はたして日本人であったのだろうか、と。


 シェイクスピアは日本人。

 いやいや、名前から見たって顔を見たってどこが日本人?

だなんて言わずに・・・。シェイクスピアを研究する人なんて幾らでもいるし、イギリスの文学、文化を語るにはシェイクスピア無くしては不可能でしょう。

 何度も言っていますがシェイクスピアは「文学」ではないと思いますけどね、彼の影響は未だに計り知れません。

 

 「万人の心を持つ」とよく言われるシェイクスピア。

彼は天才ではないけれど、とてつもなく人間らしい人間。十分天才だとは思いますけどね・・・



 近松門左衛門や、夏目漱石の『こころ』や、千利休などとシェイクスピアを比較しようとするところが新しい。

 私は日本人のくせに全くと言っていいほど日本の作品は読まないので、こう語るイギリス人というのが凄く新鮮ですあげ


 日本で特に人気だと言われているのが、喜劇『夏の夜の夢』。一時期『真夏の夜の夢』と訳されましたが、やはり今では前者が一般的でしょう。

 この戯曲の魅力も語られていますが、私はこれそこまで好きじゃないんですよね・・・。何故ここまで人気があるのだろう?この何ともいえぬ、ファンタジックな感じが特に人気を呼んでいるようですが、私はそれなら『お気に召すまま』とか『シンベリン』あたりの方が好きですニコニコ


 恥ずかしくも、この本で知った事実があります。

 シェイクスピアは難しい。そう言われている理由の代表的なものに原書の難しさ。英語を母国語とする人々でも、難解だといわれているほど。今用いられている近代英語ではなく、昔の英語なのでかなり難しいのですあせる

 でも、シェイクスピアが生きたエリザベス1世の時代には、もうこの英語は日常的には使われていなかった・・・・。つまり、日本人と同じ様に、とまではいかなくても少なくてもイギリス人にとっても昔の、難しい英語を使った劇という事で易しいものではなかったであろうー・・・・と著者は主張しています。

 それにも拘わらず、死後400年余りたった今でも異国の我が日本でも絶大な人気を誇る劇作家。

 そう考えると、より一層感慨深いですね顔