- 今更ではありますが、アカデミー賞が発表されましたね~!
- この時期は、だからやたらとアカデミー賞受賞作品特集をするのが凄く嬉しい
- 好きなブロガーさんのレビューで知った、このマーティ。かなり短めのモノクロの映画です。
この年は不作の年だったそうですが、アカデミー賞を独占した形となり、更に1955年度のカンヌ映画祭で国際大賞を受賞しています。アカデミー賞受賞作品の中では91分と最短のようです
原作は1954年にドナルドソン賞とシルヴニア賞の2つを得たパディ・チャイエフスキーのテレビ劇。
肉屋で働いているマーティ(アーネスト・ボーグナイン)は親からも、肉屋で買い物をするお客さんからも「まだ結婚しないの?」「弟に先を越されて、惨めじゃないの?」などと結婚を急かされる日々。
マーティはとても心優しく、純粋で誠実な青年。しかし、自分のルックスに自信がなく友達とダンス・ホールへ行っても、友達は踊る相手をすぐ見つけるがマーティは女性から全く相手にされず、断られてばかり。
諦めて一人でいたところに、マーティはとある青年に声をかけられます。
「連れがいないなら、5ドルやるから見かけはイマイチだけどあの子を家まで送ってやってくれないか?」
女性を紹介されたけれど、あまり気に入らず、ダンスホールで昔の知り合いの女性と再会し、そちらに乗り換えたいからということ。
マーティは当然「冗談だろ!?そんなかわいそうなことを」と叫びます。
置き去りにされ、1人寂しそうに座っていたクララ(ベッツイ・ブレア)に声をかけてみたマーティ。ショックを受けた彼女はマーティの胸で思い切り泣きます。
彼女もまた、彼と同じく恵まれないルックスのせいで今まで散々辛い目にあっていました。共通点の多いことに気が付いた2人。一気に急接近した2人は、喫茶店で夜遅くまで話し込みます。
日曜に電話をするとクララと約束をしたマーティでしたが、その約束の日曜日はキャサリンが引っ越してきたり、ミサへ行ったりと落ち着かない。
クララは、その間もずっと彼からの電話を家で待っていました・・・・
ルックスが良くないとか、魅力がない。母親にまであれだけ結婚を勧めていたのに彼女あまり好きじゃないわ、なんて言われ電話をかけるのを迷うマーティ。
ラストシーンで、マーティはとある決断をします。その決断とは
サブストーリーに彼のいとこ夫婦の家庭内の問題が出てきます。
今も昔も変わらず、の嫁姑問題。姑と同居していてうまくいかないので、その姑キャサリンの姉である、マーティの母ピッレッティ夫人(エスター・ミンチオッティ)への元へキャサリンをマーティの家においてくれないかと相談に来ていました。
所謂結婚適齢期に苦労せずに結婚相手を見つけることの出来た人なんてごく僅かでしょうに、どうして「結婚はまだ?」と自分のことも忘れて言えるんですかねー。
結婚できたにしても、今度は「お子さんはまだ?」でしょ?
今は晩婚化が進んでいるけれど、この時代で29歳で独身って言うのは相当肩身の狭い思いをしたのは分かるけど、そこまで売れ残り扱いしなくても。
・・・ってまだ未婚の私じゃ言う権利ないか
クララのどこがそんなに恵まれないルックスなのでしょうか。
クララみたいな女性には、マーティがお似合い。この2人が結婚したら、きっと良い家庭を築けるでしょうね
この2人、この後はどうなったのでしょうか・・・?
思わず期待せずにはいられないラストシーンでした。
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