どこの国の小説が好きか、と聞かれたらやっぱりイギリス、と答えます。読んだことのない方も多いと思いますが、絶対題名くらいは聞いたことはあるだろう、オリバー・ツイスト。ディケンズの作品は『大いなる遺産』と『クリスマスキャロル』しか読んだことがなかったので、まずはこれ。結論から言いますと、私は『大いなる遺産』の方が好きだな~好

 話がそれますが、チャールズ・ディケンズの孫のモニカ・ディケンズ著『なんとかしなくちゃ』も凄く面白かったですので、お勧め。


 あらすじなんて敢えて説明するまでもないかもしれませんが、主人公はタイトル通りオリバー・ツイスト。生まれて直ぐに母親が死に、不幸な境遇の中たくましく生きる純粋な心を持った孤児・・・とでも言うのでしょうか。

 まだ見ていませんが、一番新しいこの小説の映画版の予告編が頭から離れません・・・。「もっとください」と少年院(?)で食べ物を貰おうとしている可哀想なオリバー。


 虐待を受けていた少年院から逃げ出し、何故だか盗賊団に入ってしまうことになります・・・


 ディケンズはやはりこういう貧しい少年の話を書くことが多いようですね。日本では『クリスマス・キャロル』が最も読まれている本だと思いますが、本人はそれを知ったら嘆くだろう・・・と何かの本に書いてありました。

 ディケンズ自身は『ディビット・コッパーフィールド』が一番お気に入りだったそうですねハート☆それと『二都物語』もそのうち読みたいと思います。


 このやる気のなーい文面でお分かりかと思いますが、これ、私はあまり好きじゃないですね・・・。もっと情景が鮮明に思い描ける物の方が好きというか、映像が頭の中に頑張っても入ってきません。オリバーがいい子過ぎて感情移入ができないのかも。


 救貧法についての激しい批判が込められている作品です。ディケンズはアイロニーが得意だといいますものね。ウィキペディアで調べてみたところ、確かに世界史でエリザベス救貧法とかやったような気がします。(忘れてたよ・・)


 7段階評価です。↓

☆☆

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