先週は設置店の選び方についての説明をしました。

では、今回はそもそも太陽光発電ってどんな仕組み?という疑問です。


今一般家庭用に主流なのがシリコン系という半導体を使った発電システムになっています。

その中には結晶系といわれるシリコンと、非結晶系といわれるアモルファスという半導体が使われております。

発電原理としては-電子を引き寄せやすいN型半導体と+電子を引き寄せやすいN型半導体をくっつけるPN接合部によって通常は移動できないようになっているのですが、太陽光を浴びせることによってPN接合の壁を乗り越えて電気を発生させます。

N型半導体とP型半導体を線で結べば電気が流れるっちゅー仕組みですね。


その中で一般住宅用に主流なのはシリコンを使ったタイプになっております。

シリコンでも3種類あって多結晶タイプ、単結晶タイプ、単結晶+アモルファスタイプというものがあります。

発電効率は多結晶タイプ<単結晶タイプ<単結晶+アモルファスタイプになっております。

えー、皆さんも気になる価格も質に比例しています。


シリコンの精製方法ではシリコン→シランガス→アモルファス→多結晶シリコン(規格外)→多結晶→単結晶シリコン(規格外)→多結晶シリコンとなっております。

アモルファスは製造するまでにシリコンを使うのが少なく、電気も使わないので低コストといわれております。

また発電効率も多結晶より上といわれていますが、安定性に欠けており、また結晶系から20年遅れて開発されたもので(1976年)後発のためまだ普及がされていません。

ちなみに結晶系は1954年に太陽電池として発表されました。


前述のシリコンの製造過程は単結晶シリコンを製造する過程で赤字にしてあるところはそこから外れたもので別の製造過程となっております。

オヤジの予想ではこれからはアモルファスが伸びそうな予感ですね。


現段階ではシリコンを単結晶に精製する目的であって、その切れっぱしや不良品を再利用するのが多結晶という結晶系のシリコンになると思ってもらっていいと思います。

多結晶よりアモルファスの方が優れているのですがまだ主流になっていないので製品も少ないんですよね。

メーカーによっては多結晶とアモルファスでは評価が逆になっている場合もありますね。


今日本で発電効率が高いと言われている多結晶+アモルファスタイプはサンヨーが開発しており、今はパナソニックの傘下になりパナソニックとサンヨーのHITという商品になっております。

確証度は噂話のレベルですが来年にはサンヨーブランドからパナソニックブランドに統一するという話もあるみたいですね。

それともう1社OEMで長州産業というところがHITを販売しております。

この会社は純国産が売りで、国内工場でシリコン精製までやっているので信頼性はサンヨーやパナソニックよりあるかもしれません。

ちなみによく間違われるらしいのですが長府製作所とは資本的には一切関係ないと営業マンが仰っておりました。

社長は元長府の社員だったらしいのですけど(笑)


以前は多結晶タイプが主流でしたが、今は単結晶タイプの需要が伸びているということです。

やはり製品が多く出回ってきたので低価格で製造できるようになってきたのが大きいでしょうね。


値段的にはHITは補助金はかなり厳しい価格帯で単結晶も微妙な値段、多結晶なら大丈夫という感じでしょうか?

アモルファスはちょっと資料がないのでわかりません。

なぜこのパターンで説明するかというと屋根に乗せることのできる太陽光パネルはスペースの問題があるので小スペースの屋根の場合は小スペースで発電効率が高い製品を選択肢にしないといけないためなのです。

後はお客様の懐次第になるのですが、小さい屋根や方位や角度が最適ではない場合は初期投資を選ぶか発電量を選ぶかの選択になりますので、お客様との話し合いになるということです。


補助金も魅力ですが、20年先を考えて必要かどうかを選択しなければなりません。

ですので前回までの施工店、販売店選びが重要になってくるのです。

うちが本格始動する時にはそこまでお客様のことを思って提案施工をするつもりであり、そのためのコストを理解していただきたいと思っております。


あー、やることがいっぱい!