EPSON PM-A700不戦勝＆ついでにヘッド清掃とインク詰め替え

またHOで買ってきました。EPSON PM-A700、315円。本体のみでUSBケーブル、電源コードも付属しません。
「インク切れのため未チェック」とあります。

メインで使っているhp psc2150はなかなかいいプリンタなんだけど、CADの図面を印刷するとき、線が一部印字されない問題がある（hpのプリンタは全般的にそうらしい）のと、ソフトウエアが悪くてスキャナがイマイチなことと、A700の筐体がコンパクトなのが気に入って、こいつを購入。

早速家に持ち帰り、手持ちの電源コードを接続し、インクカートリッジにリセッターをかけてみたら、何、あっけなく普通に使えるではありませんか。

(´∀｀)ﾊﾊ八八ﾉヽﾉヽﾉヽﾉ ＼ / ＼/ ＼　　　　また不戦勝です。

プリンタって本当においしいですね。

このプリンタのインクは独立したカートリッジが4本。全部そろえると4000円にもなるので、このまま使ってインク切れになったら廃棄し、また新しいジャンクを仕入れるのが経済的には最もオトクで良いのですが、コンパクトなところが気に入ったので、インクを詰め替えて継続使用してみようかなという気になりました。

そこで、100円ショップでインクを購入。4色分で420円。




ところが、こいつのインクの詰め替えは非常に難しいです。

上の写真が詰め替え後のノズルチェックパターン。購入直後にリセッターをかけた時点ではドット抜けは皆無だったのに、詰め替えをやってみた結果がこれです。
下がもう1回やり直したもの。やっぱりうまくいきません。
EPSONのプリンタはピエゾ式といって、カートリッジに気泡が入るとダメらしいです。
よく井戸のパイプにエアが入ると水が汲めなくなるのと、同じ原理なのかな。

この状況から分かるように、ドット抜けがクリーニングでも改善されないと、すぐに「壊れた」「ヘッドが詰まった」と騒いでヘッド交換修理に走りがちですが、事実はインクが詰まったのではなく「カートリッジに気泡が入った」というのがどうやら本当のところのようですね。

事実、最初カートリッジにリセッターをかけたときはドット抜けはゼロだったので、今回の症状がヘッド不良によるものとはまず考えられませんが、原因をより確実なものにするためにも、一応、注射器を使った強制噴射によるヘッドの清掃を行いました。
（実はこれまでの詰め替え経験から「互換インクはヘッドを壊す｣という説は都市伝説だと思っています）



１．プリンタを操作してカートリッジ交換の位置までヘッドを持っていき、カートリッジを外し、カートリッジの押さえを元に戻します。
２．その状態でコンセントを抜き、電源を落とします。
３．手でヘッドを中央まで持っていきます。
４．写真のように注射器をヘッドのインク注入口に当て、ほどほどの勢いで水を流し込みます（プリンタの底面にはスポンジ状のパッドが敷いてありますのでこれをやったことによって水がプリンタの外へ漏れることはありません）。

念のためヘッドを分解して取り出し、効果を確かめましたが、注射器を当てると水が薄いカーテンのようにシャーッと飛び出してきたので、ヘッドの詰まりはなく、この清掃方法が正しいということを確認しました。
以後勝手ながらこの手法を「注射器強制噴射法」と名づけることにしました（ん？普通か^_^;）。

そのうえでの印字結果はやっぱりドット抜け改善されず。原因確定ですね。

そもそも、インクが固まってヘッドが詰まるという現象は本当にあるのでしょうか。
十分に乾燥させた印刷物でも水を垂らすとすぐにインクが滲んでしまうことから、インクは仮に固まったとしても湿らせば簡単に溶解するもの考えられ、どうもインク固着説には疑問を感じているんですけどね。

もう1回、詰め替え作業を念入りに実行。
今度はカートリッジにインクを満たした後、写真の向かって右のボタンのようなものを爪楊枝で数秒押してインクをさらに中へ押しやり、さらに吐出口にも爪楊枝で押さえつつ「呼び水(?)」を与えてみました。


結果は、シアン、イエロー、ブラックは復活。マゼンタはもっと悪くなってしまいました。

マゼンタを改善したいですが、飽きてきたのでまた後日やり直すにします。

やっぱりEPSONは詰め替えが難しいです。それに、100円ショップのインクでも、4本買えばすでに本体の投資額を超えています。やっぱりEPSONは使い捨てが吉のようですね。

※今回投資額：315円（インク代をあわせると735円）
※難易度レベル：低（詰め替えに関しては高）

※どーしてもヘッドを分解したい方はこちらの記事 をどうぞ。

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