2019年4月 山口市 火ノ山・亀山の石鎚大権現 行者山の蔵王大権現 | 旅する石鎚信仰者

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やはり石鎚山は素晴らしい。

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山口市秋穂二島に火の山という山があり山頂に石鎚大権現が祭られてある。

また同じ稜線上にある亀山の南にも石鎚大権現が祭られている、今回はこの2つの

石鎚大権現とすぐ近くにある行者山の蔵王大権現を訪ねてみた。

まずは火の山・亀山の石鎚大権現へ、ここはセミナーパークから亀山・火の山の順で

登ってみた、登山道の情報はたくさんあるので省略する。

そして亀山の南の岩場にある石鎚大権現は南向きに鎮座、正面に「石鎚大権現」と

記されただけで年号はなかった。

亀山山頂はすぐ近くだがここは岩場ではなく、岩が激しく重なり合うこの地を石鎚山と

して選んだのだと思う、そして次の目的地火の山へ、ここは亀山から縦走して40分の

所にある、火の山山頂には石鎚山の祠が2つ祭られ大きい方は近年祭られたよう。

そして大きい祠の中には5社が同時に祭られ中央に石鎚大権現が祭られていた、ここ

は石板に文字が彫られていて蔵王大権現の像は無い。

そして奥にある小さい祠は元々あった祠のようで屋根には「石」の印が残っているが

中には聖天大菩薩が祭られていた、そして大きい方の祠は西向きに祭られているが

これは祠の後ろに記されてある華光寺の方向を向いて置かれている事が分かった。

この華光寺にも寄ってみたかったが時間の都合上今回は見送り次の目的地、行者山

へ向かった。

行者山への登山口はセミナーパークから20分ほど南の千坊川砂防公園キャンプ場に

あり、亀尾山と言う山の途中に行者山はある。

キャンプ場からよく踏まれた道を20分ほど登ると行者山である、山頂を回り込んだ所

大岩が積み重なり空洞になった所に石像3体が祭られていた。

中央に不動明王・左に役行者・右に蔵王大権現の像が置かれているも何も石鎚山と

分かるものはなかった、しかし特に山口県内でも瀬戸内海に面した地域には石鎚山

方々に祭られ、その地域独特の石鎚山が造りだされている、自分的には場所的な

感じから石鎚山だと思うのだが確証には至らなかった。


 

 

 

 

 

 

火の山・亀山の石鉄大権現の位置

亀山の石鎚大権現は頂上の少し南の岩場にある

 

セミナーパーク第5駐車場へ止め亀山登山口へ

いちばん左が亀山でいちばん右が火の山

 

亀山の山頂付近は岩盤がむき出し

今回はあの岩盤基部を左へ進み石鎚大権現の岩場へ

直接登るコースをとる

 

亀山登山口は研修棟の裏辺りにある

 

よく踏まれた登山道を登っていくと

 

亀山頂上の岩壁に突き当たる

ここを右に行けば亀山山頂で左に行けば

岩壁を巻いて石鎚大権現へ出る

 

クライミングの練習場を抜け

岩盤基部を登り下りして巻いていく

 

何か所もクライミングのハンガーが打たれた岩場がある

 

そして上空が開けた所に出ると祠が見える

 

石鎚山の祠である ! !

 

大岩が組み合う天辺に南向きに置かれている

 

正面には「石槌大権現」

他には何も文字はなかった

 

横から見ると屋根の向きがおかしい

正面は右だがどうみても屋根は前後が逆に置かれている

長い歴史の中で一度は崩れたかな?

そして台座と屋根にくぼみがあるので元々は

正面左右に扉があったと思う

 

この石鎚大権現の祠から亀山に向かうと展望のいいテラスがある

正面に見える祠がさっきの石鎚大権現 ! !

 

そしてここを後にして次の目的地火の山へ向かう

亀山山頂を越えいっきに急降下

 

いちばん奥のピークが火の山

 

途中の遠下山を越え

 

さらに梅の木山を越える

 

梅の木山から見る火の山

 

縦走路はよく踏まれている

 

そして亀山から約40分で火の山山頂

火の山は縦走路から少し西へ入って行く

 

火の山山頂に祭られる2つの石鎚山の祠

 

大きい祠は普通は無い西向きに祭られている

中には5社が祭られ中央に石鎚大権現

 

祠の後ろの文字が西向きに置かれている意味を解決した

「昭和六十一年丙寅七月吉日 華光寺住職 建之」とある。

そしてこの華光寺は祠の向く先の山裾にある。

 

後ろに置かれた小さい祠は元々の置かれていた祠だろうか?

こちらの方が古くて石の印も残っている

中には「聖天大菩薩」が祭られていた

 

この火の山山頂から山裾にある華光寺へ道が続いていた

途中には岩場があり役行者も祭られている

 

そして火の山を後にして近くの行者山へ

ここには蔵王大権現が祭られているが

自分的には石鎚蔵王大権現だと思っている

 

行者山への登山口は千坊川砂防公園キャンプ場にあり

亀尾山の途中に行者山はある ! !

 

看板に従い登山口へ入って行く

 

要所に看板がある

 

ここは仏岩コースへ

 

道はよく踏まれている

 

登山口から20分で行者山の山頂

 

山頂を裏に回った所に蔵王大権現が祭られている

 

大岩の中に3体の石像がある

 

左から役行者・不動明王・蔵王大権現

そして何も石鎚山と分かるものはなかった

 

どうなんだろうか?この蔵王大権現

左手は挙印 (丸) ではなく何か持っているように見える

自分的にはこの地域性やこの場の状況から

石鎚蔵王大権現だと思うのだが?

「やはり石鎚信仰はすばらしい」

 

 

 

 

 

 

 

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