石鎚山旧跡
三十六王子社探究の旅
第2桧王子社 大桧の切株
石鎚山旧跡三十六王子社の本で第2桧王子社の説明のとこに「昔左甚五郎が
成就社本殿の建築終わり、用材の桧を杖にして茲に下山休息した。その時
杖を地につきたてて帰った。其の杖が芽を出し成長し、大木となり直径凡そ
二米もあったと伝う。何時の世にか伐採され今に其の切株がある。」とある。
また石鎚山を極める意味で貴重な資料に天保13年(1872)に作られた西條誌が
あるが巻11の黒瀬山の所に「檜ノ王子 石仏なり。三十六王子の内にてはな
し、老檜あり、囲弐丈五尺、」と記されている、1872年には既に三十六王子が
存在したと共に、この桧王子社に桧の大木が立っていた事が証明される。
「囲弐丈五尺」とは木の周囲約8.3mと言う事である、逆算すると直径約2.6mに
なり三十六王子社の本には「直径約2m」と記されているので大体一致する。
まぁ早い話が桧王子社に直径2mある切株を探しに行く訳だが、こんな物が実際
に存在するのか?と普通思うが、この三十六王子社の本に書かれてある事は
すべて実在するところがおもしろいとこである。
今までもそうだったが、これは迷信であろうと言うような事でもすべて実在して
いるし見つける事ができた。
この桧の切株も必ずある ! !
ここが第2桧王子社入口
もぅここには何回きた事か
不思議といつも誰かが掃除しているのだが
今日も地元の方が掃除しておられる
探し回るよりまず聞いてみよう
「知っとるよこのお地蔵さんの真下あったんじゃ」
昔は切株の上にお地蔵さんがあったという事
昔、実際に見たと言うから間違いない
現在お地蔵さんの下はセメントで固められていた
この下に大桧の切株があったのだ ! !
さらにこのおばあさんは三十六王子社の本に
さらにこのおばあさんは三十六王子社の本に
書かれてある事とまったく同じ内容の事を話された
どうも杖の話も実話かな
更に、おばあさんによると
このお地蔵さんにはかなりの霊験があると言う
昔このお地蔵さんの顔が無い時期があったらしい
その昔、この辺りの誰かが頭だけを持ち帰り
商売繁盛を願って家に祭っていたが度重なるタタリにみまわれ
しんぼうたまらず返しにきたと言う。
それで首の部分がセメントで固められ色が違うのだ
このおばあさんは元々顔があった時も
無くなっていた時期も見ていると言う
これは神話ではなく実話である
こう言った地元にまつわる話は
後世へそのまま伝えていきたい事である
m( _ _ )m
旅する石鎚信仰者