2011年10月 石鎚山旧跡 第27祈滝王子社 祈り滝 | 旅する石鎚信仰者

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やはり石鎚山は素晴らしい。

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石鎚山旧跡

 

三十六王子社探究の旅

祈り滝

 

 

 

 

 

第27祈滝王子の祈り滝

石鎚山三十六王子社の中でも第35裏行場王子社に次ぐ難攻不落の王子社

の中にも滝の写真が載ってある事から実在する滝のようだ。

「然しこの滝は嶽にして常人は行くことが出来ない」「長い祝詞を申し上げ

て、川に沿って下っていったとあり「その奥深くに王子がまつられている」

「十二所権現を祀っている」「滝が二つに割れて御光がさした」「坐禅石があ

る」と本に書かれてある。

「但し断崖絶壁であり、縄をかけての下降道だけに」又は「然しこの滝は嶽にして

常人は行くことが出来ない」どうも普通に行ける所でもなさそうだが本を読み返し

ている内に弱点を見つけた。

「難行苦行の末やっと御塔谷川に下り眼前に大滝を仰いだ~長い祝詞を申し上げて、

川に沿って下っていった」とある。

要は天柱石からこの祈り滝に行くには厳しいが川に沿って下ったと言う

川に沿って登れると言う事

さらにこの滝には「坐禅石がある」「その奥深くに王子がある」あり坐禅石

大きな平らな石のように思え、王子とは文章を組み合わせていと十二所権現

滝の奥に祀られてあると言う意味だと思われる。

御塔谷川がどのくらいの水量や川幅でどのような状態かは分からないしこんな

事をヤフってみてもググってみても出てくるはずも無く、今回は未経験の谷を登る

事となるので時間と体力消費を考え行きは下りルートで土小屋第二駐車場便所

横から西之川方面へ下り途中の分岐を天柱石へ、登山口となる御塔谷川までは

駐車場から約1時間一切登りも無く最短ルートである。

登山口から滝まで(天柱石下の谷)はマップソース上では直線距離630m傾斜

緩く約120mほどの高低差でしかない。

とりあえず滝にたどり着く事優先で駐車場8時出発、予定通り登山口9時到着

祈り滝には無事に9時35分到着

 


 

 

 

 

土小屋第2駐車場の便所横に登山道入り口がある
ここからは緩い下り道
赤いクレパス君の日記

約30分で西之川と御塔谷の分岐です
ここは「御塔谷を径て八丁坂」へ
赤いクレパス君の日記

分岐から30分で御塔谷川 (祈り滝登山口)
赤いクレパス君の日記

正面から見るとこんな感じ
正面上には石鎚山天狗嶽が見えている
この川を約630m登っていくのだ
赤いクレパス君の日記

登山口はこの看板が目印
看板の支柱に黄色いテープを巻いといた
奥には石垣が見える。
赤いクレパス君の日記

この石垣から入り最初は左岸を登っていく
踏み跡やテープは一切なし、川のすぐ横を進む
赤いクレパス君の日記

何回か右岸に渡り歩きやすい所を選んで進む
危険な所は目だってなし。
しかし午後には天狗嶽の影になりこの谷筋は暗くなる
午前中に往復したほうがいい、明るく紅葉もきれい
赤いクレパス君の日記
 
正面右上に天柱石が見えてきた
赤いクレパス君の日記

人が入った気配は一切なし
赤いクレパス君の日記

だんだん川幅が狭くなってくる
奥に進むほどいい感じで紅葉している
何箇所か左側から沢が合流しいるが
基本右側正面の沢を進む
赤いクレパス君の日記
 
唯一の難関(登山口から約25分)
川幅は狭くなり淵に突き当たる
両サイドは岩で急傾斜、コケで滑りそう、右岸は無理な感じ
しかし冷静に見て見ると左側の淵の中に大きな平たい石があって
登山靴なら少し浸かるだけで進める
ここまで来れば滝はすぐ
赤いクレパス君の日記

少し荒れている所も冷静に見渡せば進める
赤いクレパス君の日記
 
滝が見えた
赤いクレパス君の日記  
祈り滝
よって見ると左右に滝が2本ある
「坐禅を組み祈っている内に満願の日にこの滝が二つに割れた」
と本にあるが少し無理があるような 登山口から約35分
赤いクレパス君の日記
 
右側側面 (天柱石方向斜面) はたしかに断崖絶壁
赤いクレパス君の日記

大きい滝の下は淵になっている
この左側の石が坐禅石かな
他にそれらしき石は見当たらなかった
赤いクレパス君の日記

滝の上部は洞窟になっている。
おそらくあの中に王子が祀られていると思うのだが
何か見えるような見えないような
滝の周りは垂直でとても登れる感じではない。
赤いクレパス君の日記
 
こちらは小さいほうの滝
赤いクレパス君の日記
 
満喫したら撤退
赤いクレパス君の日記  
 
帰りは正面に瓶ヶ森
赤いクレパス君の日記  

人の気配も無くいい感じの谷筋
赤いクレパス君の日記
 
滝から入口まで35分
赤いクレパス君の日記

数分で分岐
ここは左側の夜明峠・天柱石方向へ
赤いクレパス君の日記

時期もよくここちよい登山道
赤いクレパス君の日記

分岐から25分
ここには第27祈滝王子と第25御塔石王子の石殿がある
いつもの寂しい感じではなく明るく紅葉が綺麗
赤いクレパス君の日記
 
ここから見上げると切り立っている
赤いクレパス君の日記

天柱石の基部には第25御塔石王子社
ここには石標がなく石像が祀ってある
赤いクレパス君の日記

失礼して大日如来の「赤いよだれかけ」をのけてみた
正面後ろとも彫り文字は何もなし
元々石標があったかどうかは不明
赤いクレパス君の日記

天柱石左側から瓶ヶ森が見える
赤いクレパス君の日記

第27祈滝王子社
赤いクレパス君の日記

こちらも失礼して「赤いよだれかけ」をのけてみた
漢数字は「七廿オ」その下に「祈瀧」の文字
その下は王子の文字だが埋まっていて確認できない
赤いクレパス君の日記

右側側面に石鎚神社の文字
その下の「旧跡」の文字は埋まっていて確認できない。
左側側面は「昭和六年十一月」の文字
こちらも「建之」の文字があるかどうかは埋まっていて不明
その隣の列はさっぱり分からない
赤いクレパス君の日記  

続いて第26穴薬師王子社へ
天柱石から10分で王子社入口を示すポール
赤いクレパス君の日記  

右上を見ると本にも書かれてある鉄製のはしご
「昭和45年の秋、福山市御幸町中津原遥拝所所長
戸田清一氏外信者の方々の篤信によって寄進されたもの」
と本に書かれてある
赤いクレパス君の日記

薬師如来の石像
赤いクレパス君の日記

石殿は穴の薬師王子社と彫られてある
赤いクレパス君の日記

お地蔵さんは基本の正面向き
赤いクレパス君の日記
 
漢数字は「六廿オ」下は「穴薬師王子」
石殿の「の」はない。
赤いクレパス君の日記

左側側面は昭和六年十一月建之の文字
隣の列は不明
右側側面は石鎚神社旧跡の文字
この辺りは基本通り
赤いクレパス君の日記

薬師如来の目線には天狗嶽
赤いクレパス君の日記

ひいこらひいこら急坂を登り夜明峠
第26穴の薬師王子社から40分
時間は12時40分まだまだ時間はあるので
天狗嶽まで行ってみる事に
赤いクレパス君の日記

あと少し
赤いクレパス君の日記
 
第35裏行場王子石標
赤いクレパス君の日記 

今日の石鎚山
紅葉も終わり木の葉っぱがない
赤いクレパス君の日記  
 
弥山とん先の第36天狗嶽王子石標赤いクレパス君の日記
 
第36王子社石殿
赤いクレパス君の日記
 
ここから御塔谷を見下す
天柱石も左側中央に見える
写真真ん中の谷筋を上から下に向かって登ったのだ
こうやって見ると天柱石から谷までけっこう離れている
祈り滝の位置は写真下方中央くの字上部辺り。
赤いクレパス君の日記

15時下山しようとしたら
頂上山荘の方が以前宿泊した時の事を覚えていてくれて
「今日もお一人ですか?」と声を掛けていただき
「営業時期はもう少しですね」と立ち話し、
ロビーでコーヒーをいただき15時30分土小屋下山開始
赤いクレパス君の日記

本日のGPSマップ
赤いクレパス君の日記

御塔谷川拡大
赤いクレパス君の日記
もう一度祈り滝へ、坐禅石発見→ こちら
 
 
 
 
 
 
 

 
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