司法試験を合格する上でも、最大のキーとなるのが民法。

その民法について、なかなか答練の点が上がらない、という相談をよく受けます。


今日は、その民法に対する、基本的な勉強姿勢についてお話ししたいと思います。


まあ、慣れてしまえば、なんてことはないんでしょうが、民法は、最終的には訴訟で強制実現することになるわけで、民事訴訟の当事者の視点で理解していくべきと思います。


実際の問題でも、当事者の目線で、どんなことがいえて(効果)、その根拠備わっているか(要件)、を検討するわけですから、INPUTでも当事者目線にしておけばいいわけです。


つまりは、各制度(条文)がどんな目的のためにあって(趣旨)、それは、誰が誰に(主体)、どんなことをいえて(効果)、そのためにいうべきことは何か(要件)。


ここの要件の検討がおろそかだったり、間違っていると、伸びるものも伸びないでしょう。

これを柱にしつつ、要件の中でどこにどんな問題があって、そこはどう考えるべき(結論と理由)、を整理しましょう。


そして、パンデクテン方式そのままの体系、というのは、実際には非常に使いにくく、論文用にある程度組み替えた理解をしていく必要はあると思われます。

その組み替え方は、いろいろあると思います。


紛争類型別に、原告側でいえること、被告側の反論、というような組み替え方もあるでしょうし、「契約前のトラブル」「契約後のトラブル」「回収・保全のトラブル」「各契約類型特有のトラブル」「契約以外のトラブル」という組み替え方もあるでしょう。

そこは、指導者に従って、組み替えの可否、組み替えの方法をマスターしたらいいと思います。

(それさえも指導しない人はいると思いますが・・・そういう方にあたった方は是非私の講座を受けに来て下さい(笑))


論点の学習にいきがちではありますが、あくまでも、条文・趣旨・要件・効果を軸に、当事者目線でINPUTしましょう。